バンクーバーの独立系映画館「the Cinematheque」(1131 Howe Street,Vancouver、TEL 604-688-8202)で現在、鈴木清順監督作品の特集「Action and Anarchy(アクションとアナーキー)」が開催され、地元映画ファンから好評を得ている。
「関東無宿」より 写真提供:the Cinematheque
同館では鈴木監督を「不遜で狂らん的にスタイリッシュ、そして桁違いなエンターテインメント」なB級映画の監督と紹介。「現在92歳の鈴木監督はB級映画から形而上学的なミステリーまで数多くの作品を製作し、90年代にはヨーロッパや北米でも注目を集め、ジム・ジャームッシュやクエンティン・タランティーノなどをはじめとする次世代にも大きな影響を与えた」とする。
今回の特集上映はTom Vickさんの著書「Time and Place Are Nonsense: The Films of Seijun Suzuki」発刊に当たり国際交流基金とスミソニアン協会フリーア、サックラ―ギャラリーが企画したもので、トロントやニューヨーク、ワシントンDCなど北米各地を巡回している。
上映作品は「けんかえれじい」(1966年)、「殺しの烙印(らくいん)」(1967年)、「俺たちの血が許さない」(1964年)、「肉体の門」(同)、「関東無宿」(1963年)など10作品。上映スケジュールは同館サイトに掲載する。
チケット料金は一般=11カナダドル、シニア・学生=9カナダドル。購入の際に3カナダドルの年間会員券が必要。同館窓口またはサイトで販売する。18歳以上のみ。3月12日まで。