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バンクーバー美術館で「核の脅威」テーマの企画展 写真、絵画、映像など展示

アートを通して核の脅威を探る展示「BOMBHEAD」

アートを通して核の脅威を探る展示「BOMBHEAD」

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 バンクーバー美術館(750 Hornby St. Vancouver、TEL 604-662-4719)3階で3月3日から、アートを通して核の脅威を探る展示「BOMBHEAD」が始まった。

「BOMBHEAD」で展示されている石内都さんの作品

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 元UBC(ブリティシュ・コロンビア大学)教授のジョン・オブライアンさんのキュレーションで同美術館の所蔵作品を中心に展示。「Fear(脅威)」「Bomb(爆弾)」「Protest(反対)」「Document(記録)」のセクションに分けて、1945年の広島と長崎への原爆投下からビキニ環礁での核実験、冷戦時代、2011年の福島第1原発のメルトダウンまで、核と放射能をテーマとした作品を通し包括的に現代社会に与える影響を探る。

 オブライアンさんは「核の脅威は大変大きいのに多くの人が恐れることを忘れてしまっている」とし、「実に多くのアーティストが核や放射能をテーマとした作品を制作している。一堂に集めることで見た人が考えるきっかけになれば」と話す。

 同館ディレクターのキャスリーン・バーテルズさんは「『核』というテーマは開催中の『村上隆展』とも呼応しており、核が社会と環境に与える影響をアートを通して伝えることは大変意味のあること」と開催の意義を話す。

 作品は写真や絵画、コミック、ポスター、映像などで、広島原爆で被爆した衣類を撮影した日本人写真家の石内都さんの作品、東日本大震災直後に福島で撮影したドキュメンタリー映像なども含まれる。

 開館時間は10時~17時(火曜は21時まで)。入館料は一般=24カナダドル、シニア(65歳以上)=20カナダドル、学生=18カナダドル、子ども(6歳~12歳)=6.50カナダドル。6月17日まで。

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