City Opera Vancouverが2月29日、3月2日、3日、1800年代に活躍した女性冒険家を題材にしたオペラ「Song from Uproar: The Lives and Death of Isabelle Eberhardt」をバンクーバーのヨークシアター(639 Commercial Drive, Vancouver)で上演する。
女性冒険家イザベル・エバーハートの日誌を基に、残されている映像や写真を使ったマルチメディアオペラ劇。2012年にミッシー・マッツオーリさんが作曲、ロイス・ヴァヴレックさんがリブレット(歌劇台本)を担当しニューヨークで初演された。20歳で故郷のスイスを出てアルジェリアに渡り、時に男装しながら砂漠を馬で駆けイスラム教に改宗、暗殺の危機に遭いながらも反植民地主義を主張し、27歳で砂漠で不遇の死を迎えた生涯を描く。
City Opera Vancouverのアーティスティックディレクター、ゴードン・ジェラードさんは「エバーハートさんは冒険時代に活躍したにもかかわらず、同時代の男性冒険家たちに比べて知名度がとても低い。実は多くの著作の発表や旅の際には男性のふりをしていたからだ」と女性として活躍することが難しかった当時の事情を話す。「秀逸で力強い功績を残した人物がそのような理由で忘れ去られているのは残念なこと」と鑑賞を呼びかける。
開演時間は2月29日、3月2日=19時30分、3日=14時。料金は25カナダドル~。