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バンクーバーで「ライフ・イズ・クライミング」上映 監督、出演者らが登壇

(左から)バンクーバーで「ライフ・イズ・クライミング」の上映に登壇した中原想吉監督、通訳さん、出演者の小林幸一郎さん、鈴木直也さん

(左から)バンクーバーで「ライフ・イズ・クライミング」の上映に登壇した中原想吉監督、通訳さん、出演者の小林幸一郎さん、鈴木直也さん

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 バンクーバーの映画館VIFFセンター(1181 Seymour St. Vancouver)で「ライフ・イズ・クライミング」の上映が始まり、6月3日・4日には中原想吉監督、出演者の小林幸一郎さん、鈴木直也さんが舞台あいさつに登壇した。

(左から)出演者の鈴木直也さん、小林幸一郎さん、中原想吉監督

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 パラクライミング世界選手権で4連覇を果たしている小林幸一郎さんとサイトガイドの鈴木直也さんが、米国ユタ州のフィッシャー・タワーズの登頂に挑戦する様子を追う同作。第33回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー賞受賞作品。チケットが完売となった初日の上映では、大画面に映し出される登頂シーンを見守る観客が緊張の声を上げ、登頂達成に拍手が起こる場面も見られた。

 中原監督、小林さん、鈴木さんが登壇すると、作品や小林さんと鈴木さんについての質問が観客から活発に寄せられた。「2人の間にある強い信頼関係は時間をかけて築いたのか」との観客からの質問に、小林さんが「共に大会に出ている頃から年に数回しか会えないのだが、頻繁に会わずとも心から信頼できる本当の友達になれた相手だ」と明かすと、鈴木さんは「一緒にビールを飲んだだけ」と冗談で答えながらもお互いの強い絆を認めた。

 小林さんは作中で、近い将来視力を失うと知り、クライミングも含めたさまざまなことに意欲を失った時期があったと明かしている。「それでもクライミングをやめる理由がなく続けていたのだが、本当に続けて良かったと思っている」とクライミングが自身に与えた影響に思いをはせる。「この楽しさをたくさんの視覚障害がある人にも伝えられたら」と、現在行っている障害者クライミング普及活動へとつながったいきさつも話した。

 鑑賞した観客からは「人生を楽しむことの大切さを教えてもらった」「大自然の映像も素晴らしかったし、その中で見る2人の関係性が素晴らしかった」などの感想が上がった。

 上映は今月9日まで。

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