バンクーバーで活躍するアーティスト千葉駘伽さん展示会-テーマは「共通祖先」

バンクーバーで活躍する千葉さんの展示会「Familiar Ancestors(共通祖先)」が始まった。

バンクーバーで活躍する千葉さんの展示会「Familiar Ancestors(共通祖先)」が始まった。

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 バンクーバーにあるBritannia Art Gallery(1661Napier St, Vancouver TEL604-718-5800)で9月3日から、バンクーバーで活躍する日本人アーティスト千葉駘伽(たいが)さんの展示会「Familiar Ancestors(共通祖先)」が始まった。

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 オープニング当日は、Jian Ming Panさんが中国笛のライブパフォーマンスを演奏し、その後千葉さんが「1月ごろからスケッチを始め、作品の構想を練り始めた」と展示作品について紹介するイントロダクションを行った。約13点の墨絵作品は和紙を使用した台の上に動物や魚など生き物の絵に先に色を付け、後から縁を描くスタイルで、訪れた観客らは千葉さんに質問を投げかけ、談笑するなど会場は和やかな雰囲気に包まれた。

 同展は、人間や動物、魚などすべての生き物の祖先を崇拝し信仰する「共通祖先」をテーマにする。生き物が生まれたとされる約5億年前のカンブリア時代を絵に表現しようと作品を制作し始めたという千葉さん。作品については、ブリティッシュ・コロンビア州にあるBlaeberry 川などで滞在した経験をもとに、「生活の中で自然に触れていくうちに興味のあるものや接する動物などが絵の素材となり作品に反映した。自分で作品を見て面白いと笑えるものを作る。それぞれの視点で自由な感覚で見てほしい」と話す。

  千葉さんは静岡県出身で武蔵野美術大学を卒業後、地元の高校で美術教師をしていたが「インドやメキシコなど世界各地を回るうちに、海外で生活したい思いが強まりカナダに移民した」という。その後、モントリオールにあるConcordia大学で美術学修士号を取得。カナダ国内やタイやアメリカ、ポーランド、台湾、日本などの展示会やグループ展で活躍している。

 観客の1人は「彼の絵は温かみがある。人間や動物の祖先をテーマにしているところがユニーク」と話し、ゲストのバンクーバー総領事館の武藤首席領事は「現代絵画に和紙を使用し色を付けた後の色の効果や技術が素晴らしい」と話した。

 千葉さんは9月14日14時から、作品の制作手順を披露するプレゼンテーションを行う。

 開館時間は、月曜=8時30分~17時、火曜・水曜=8時30分~21時、木曜・金曜=8時30分~17時、土曜=9時30分~17時、日曜=13時~17時。今月28日まで。

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