バンクーバーのフェアトレードコーヒー会社、創業以来の出荷が100万ポンドに

バンクーバーを拠点とするフェアトレードのオーガニックコーヒー豆専門店「Ethical Bean Coffee Company」が急成長を見せている。

バンクーバーを拠点とするフェアトレードのオーガニックコーヒー豆専門店「Ethical Bean Coffee Company」が急成長を見せている。

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 フェアトレードのオーガニックコーヒー豆専門店「Ethical Bean Coffee Company」(1315 Kootenay Street, Vancouver、TEL 604-431-3830)が、2003年の創業から5年間で焙煎(ばいせん)したコーヒーの総重量が100万ポンドに達した。創業初年度の売り上げ4万カナダドルに対し、5年目の今年は400万カナダドル、来年度は800万カナダドルを見込む急成長を遂げている。

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 フェアトレードとは、発展途上国などで作られた作物や製品を適正な価格で継続的に取引することによって生産者の経済的自立を促す仕組みで、1960年代のヨーロッパから始まった社会運動。

 同社のコンセプトは「Just. Better.」。「Better business」「Better taste」「Better value」「Better choice」の4点を目指して、Lloyd Bernhardtさんが起業した。きっかけは、Lloydさんがグアテマラ出身の子どもと養子縁組をする際に訪れた現地のコーヒー農園で目にした現状(1ポンドのコーヒー豆収穫につき、労働者1人あたりの賃金約60セント)にショックを受けたことだという。

 同社は、BC(ブリティッシュ・コロンビア)州では唯一のTransfair Canada認定100%フェアトレード有機栽培コーヒーを取り扱うだけでなく、昨年夏からはカーボン・オフセットの取り組みも開始して環境保護にも配慮している。

 毎朝通勤途中に同社のコーヒーを飲んでいるという常連客のひとりは「おいしいコーヒーの提供だけでなく、環境や発展途上国への貢献などを考えていることが素晴らしい。自分がこのブランドのコーヒーを飲むことで、少しでもその活動に間接的にでも関与できれば」と話す。

 バンクーバー近郊では、Capers Community MarketやChoices Market、Marketplace IGA、London Drugsなどの小売店で販売されている。

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