バンクーバーの日本人陶芸家、ジャパン・フェアに出展-新人作家紹介も

工房では子どもから大人まで指導する陶芸教室を開いている。

工房では子どもから大人まで指導する陶芸教室を開いている。

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 3月28日から始まる「桜祭り」の期間中に開催する日加修好80周年を記念する行事「ジャパン・フェア」(バン・デュッセン庭園、3月28・29日開催)に、バンクーバーで活動する陶芸家ヒデさん(社名=HiDe Ceramic Works)が出展する。

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 ヒデさんはバンクーバーで陶芸活動を始めて16年目。当初は家の地下でアルバイトをしながら制作していたが、今では自身の工房を持ち、バンクーバーで多数のレストランの陶磁器を手がけるなど、日本の陶芸を紹介する数少ない作家の一人。「自分を出した、他の物と同じに見られない作品を念頭に制作することで、使う人も特別な経験ができ、生活が豊かになるのでは」と自身の作品について話すヒデさん。

 ジャパン・フェア出展に際しては、昨年から力を入れてプロモーションを行っている新人作家たち3人(as is company のメンバー)の紹介も兼ねる。「それぞれ個性がある作品を作る。工房の設備もできるだけ使ってもらい、多くの人の目に止まれば」(ヒデさん)。工房では「多くの人に体験してもらいたい」と陶芸教室も開いている。

 「バンクーバーでも、シンメトリーではない曲がった日本の陶器の美に興味を持つ人が増えた。アジア文化の受け入れにも寛容なバンクーバー。個性ある日本の陶芸を広く知ってもらいたい。ジャパン・フェアでは他にはない作品があるのでぜひ見に来てほしい」とも。

 新人作家の一人、ともみさんは「ジャパン・フェア自体が日本文化を紹介する行事。多くの方に見てもらいたいという気持ちで、自分のためというより使っていただく人の視点で制作に取り組めた」と話す。

 ヒデさんの作品では、液だれのしないしょうゆ差し(30カナダドル)、茶わん(28ドル~)、アロマライト(80ドル)、ともみさんはカップ(15ドル~)、ミニ植木鉢(価格未定)など全40~60点を販売する。

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