バンクーバーのダウンタウン、カナダプレースに隣接する「バンクーバーコンベンションセンター」(1055 Canada Place ,Vancouver)の拡張工事が完了し、一般公開イベントが4月4日・5日に開催された。
同センターは5年の歳月と8億カナダドル以上を費やし、総敷地面積43,800平方メートルに拡張された。一般公開された両日、家族連れなどの市民6万6,300人が、カナダプレースとともに今後バンクーバーのシンボルとなる会場に足を運んだ。
展示場内のエンターテインメント・ステージでは、ジャズバンドによる演奏や地元の劇団による舞台など15のパフォーマンスを披露した。そのほか、約20メートル四方の巨大地球儀を設置したり、屋外にプラネタリウム型の映像投影施設を設けるなど、詰めかけた人々を魅了した。
4階建ての同センター屋根には約2万5,000平方メートルにわたり芝を植え、雨水で注水するなど、地球温暖化に配慮した設計も特徴。
「私はこの建物の○○○に感動した」と紙に記して、バンクーバーの文字パネルに感想を貼り付けることができるオブジェには、「カーペット」「壁のデザイン」「スケールの大きさ」など多くの来館者がそれぞれのメッセージを寄せた。
広報ディレクターのDeborah Cartyさんは「カナダ、バンクーバーの新しい象徴となるこの美しい建物を誇りに思い、興奮が冷めやまない」と声を弾ませる。
52の会議室を設けた同センターでは、現在までに160件以上もの会議が予約されており、来年の冬季バンクーバーオリンピックでは国際メディアセンターとなる。