バンクーバーのUBC(ブリティッシュ・コロンビア大学)を含む広域公園Pacific Spirit Regional Parkで9月18日、森の中で音楽を楽しむイベント「Forest Symphony」が開催された。
全長約1.5キロメートルのコースを散歩しながら音楽を楽しむ同イベントは、今回が初の試み。当日は17人の音楽家たちがボランティアで参加し、コースに設置された9カ所のポイントで各自の音楽を奏でた。演奏にはUBCの学生による弦楽三重奏や、ソロで活動するバイオリニスト、アコーディオン奏者、ギターの弾き語りなどのほか、バンクーバー・フィルハーモニック・オーケストラのメンバーによる木管・金管五重奏が参加した。
「自然に触れてもらう機会としてイベントを企画した」と話すスタッフのCatrionaさん。チェリストでもあるCatrionaさんも演奏に参加した。イベントでは約100メートルおきに登場する音楽家に参加者たちが足を止め、大自然の中での音楽を楽しんだ。参加者の中には愛犬を連れて散歩を楽しむ姿も。演奏する曲目はポピュラーなクラシック音楽やビートルズの曲など誰もが親しめるような楽曲。参加したJaneさんは「次はどんな楽器が登場するのかとワクワクした」と話す。
コース中には、ベートーベンやE.エルガーなどの音楽家の残した言葉を展示するなど、「自然と音楽の融合を楽しんでもらえるようにした」(Catrionaさん)とも。