リッチモンドの青果店、特製エコバッグの売り上げ好調-地元オリンピアンを支援

KIN’S FARM MARKET前で、特製エコバッグを肩にしてポーズを取る、リッチモンド出身のスノーボード選手Alexa Looさん。

KIN’S FARM MARKET前で、特製エコバッグを肩にしてポーズを取る、リッチモンド出身のスノーボード選手Alexa Looさん。

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 リッチモンド市を拠点としてチェーン展開する青果店「KIN’S FARM MARKET」(本社=12151 Horseshoe Way, Richmond、TEL 604-272-2551)が8月から店頭販売を始めた特製エコバッグ「Alexa Bag」が好調な売り上げを見せている。

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 同バッグは、スロープを滑走する地元出身のスノーボーダーAlexa Looさんをモデルにしたデザインを両面に配し、底のマチも十分取ったゆったりサイズ(30×36×20センチ)が特徴。色合いは「赤と白を基調にしてあるのでカナダをイメージでき、鮮やかでパッと目に付く」(Alexaさん)。

 販売を始めてから数日で1,800個、この2カ月間で約8,000個の売り上げを記録した。最終的には2万個の販売を目標とし、すべての売り上げをAlexaさんのトレーニング資金として寄付する。

 Alexaさんは、2006年トリノ五輪でカナダ代表として女子パラレル大回転に出場した経験を持ち、その後、2010年バンクーバー五輪に向けてトレーニングを積んでいたが、昨シーズンの成績不振を理由に、カナダ政府からの資金援助が打ち切られるという悪い知らせが入った。

 同店の広報担当Lia Fletcherさんは「こんなに才能がある選手が夢をあきらめてしまうのを放っておけなかった。リッチモンド出身の彼女の力になって、地元開催のオリンピックにぜひ出場し、活躍してもらうためにコミュニティー全体で何かできることはないかと考えた」と、今回の企画を立ち上げた理由を話す。

 「自分の姿がデザインされたバッグを人が持っているのを見るのは、最初は少し恥ずかしいような気もしたが、友人や家族も喜んでくれている」と話すAlexaさん。「とてもシンプルですてきなデザインに仕上がった。野菜や果物を買いに行くときだけでなく、着替えやタオル、ウオーターボトルなどを全部放り込んでジムやビーチに出かけるときにも便利」と気に入った様子。バッグに書かれた「feeding DREAMS(夢を与えよう)」のフレーズは、普段から言葉遊びが好きなAlexaさん自身が提案したという。

 バンクーバー五輪代表選手の最終発表は来年1月26日。「オリンピックが開かれる街には、魔法のようなものがかかる。そこら中の空気にも『興奮の粒』が漂っている感じ」と、トリノでの体験を語るAlexaさん。「今回は地元開催のオリンピックということで特に力が入る。これからも今まで通り自分を信じて、『Aim high, work hard and give back..(目標は高く、努力を惜しまず、恩返しをする)』をモットーに練習に励むだけ」と笑顔を見せる。

 価格は1個1ドル。店頭のみで販売する。

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