バンクーバー市立図書館(350 Georgia St. Vancouver)前で1月15日、ウィキリークス支持者たちの集会が開かれ、20代の若者を中心に約50人が参加し、報道の自由、情報公開の大切さ、検閲の不当性などを道行く人に訴えた。
集会は、情報公開やファイル共有ソフト合法化の必要性を主張する「カナダ海賊党」(Pirate Party of Canada)が、自党のサイトとソーシャルメディアを中心に呼びかけ開いた。党メンバーのShawn Vulliezさんは「バンクーバーだけではなく世界各国の海賊党が同様の集会を催している。ウィキリークスが公開しなければ知り得なかった情報の数々を考えてみてほしい」と支持を訴えた。
集会では、これまでに内部告発によってウィキリークスが公開した情報の数例を書いたビラを通行人に手渡し、情報公開の必要性と報道の自由の大切さを訴えた。集会に参加した20代の女性は「自分は海賊党メンバーではないがウィキリークスを支持するので来た。報道の自由、情報公開は大切。これまでの報道では隠されていたことが余りに多く、自分たちの知る権利が守られていないと感じた」と話す。
ジャーナリストの男性は「ジュリアン・アサンジさんはジャーナリストが成すべきことをしている。手に入れた情報の中で一般の人が知るべき情報を公開している。これを批判するのは報道の自由を批判するのと同じ」と支持を示した。
集会は雨が降りしきる中約2時間続けられ、通行人の参加も含めながら「カルガリー大学のフラナガン教授による暗殺発言」「カナダ関連の内部告発情報で注目されるべきもの」などのトピックについてのスピーチや発言が繰り広げられた。