バンクーバー・ダウンタウンのロブソン通りとバラード通りの角で4月6日、東日本大震災の復興支援のための街頭募金キャンペーンが行われ、日本の元オリンピック選手も参加して道行く人たちに支援を呼びかけた。
日系コミュニティーが立ち上げた「BC Japan Earthquake Relief Fund(BC日本地震支援基金)」が3月中旬から行っている募金活動の一環で、今回は、ちょうどカーリングチームの合宿でバンクーバーに滞在中の小笠原歩さんと船山弓枝さん(北海道銀行所属)が趣旨に賛同し、15人の地元ボランティアとともに街頭に立った。
ソルトレークシティーとトリノ五輪でカーリング日本代表として活躍した小笠原さんは「日本で何かしたいと思いながら、結局何もできないまま来てしまった。地元の日系コミュニティーの皆さんが団結して、すぐにこのような活動を起こしている行動力に感銘を受け、ぜひ自分たちも参加させてもらいたいと思った。多くの人たちが笑顔で募金をしてくれて、日本人として感謝している」と話す。
募金箱を持つボランティアたちのほかに、「Honk 4 Japan(日本のためにクラクションを鳴らして)」と書いてある大きなプラカードを持ったボランティアも参加。交差点を通り過ぎる車のドライバーが大きくクラクションを鳴らしたり、笑顔で手を振ったりして日本へのサポートの意志を表した。
船山さんは「こんなに多くの人たちが日本のことに関心を持ってくれていることに感動した。一日でも早く被災地の皆さんが元の生活を取り戻せることを心から願っている。日本に戻ったら、今回の体験を生かして微力ながら自分たちにもできることをしたい」と復興への思いを強くした。