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バンクーバーで「VANLOVER」キャンペーン開始-街のイメージ向上目指す

市民からの感謝のメッセージで覆われるパトカー

市民からの感謝のメッセージで覆われるパトカー

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 Downtown Vancouver Business Improvement Association (DVBIA、ダウンタウンバンクーバービジネス向上協会)が6月18日、「VANLOVER(バンクーバー大好き)」キャンペーンを始めた。

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 ダウンタウンのビジネスをサポートし、町のイメージ回復、再活性化を助けるため、バンクーバー近郊の住民に「買い物や食事、観光のためにダウンタウンへ足を運ぼう」と呼び掛けるキャンペーン。同協会では、各店舗や個人で、店頭や家の窓、車などに貼り付け、町をサポートする意思表示ができるよう、ダウンロードできる「VANLOVER」のポスターも準備する。

 15日のNHLスタンレーカップ決勝第7戦でバンクーバー・カナックスが敗れ、初優勝を逃した後にダウンタウンで起きた暴動では、ショーウインドーのガラスが割られたり、商品が盗難に遭ったりするなど、周辺地域のビジネスが受けた被害は計り知れず、その様子は各国メディアやツイッター、フェイスブックなどを通じて瞬く間に広がった。暴動の様子を撮影したユーチューブ動画の中には、100万回以上再生されたものも出るなど、「世界一住みやすい都市」「世界一きれいな町」というイメージからは程遠い画像がネット上で飛び交った。

 「この2日間でバンクーバーの人たちから集まったサポートは想像を上回るものだった。バンクーバー市をはじめ消防や警察、一般市民のボランティアの協力により、美しく安全なダウンタウンを取り戻し、ビジネスが素早く通常モードになった」と、感激を新たにする同協会ディレクターのCharles Gauthierさん。「次のステップは、今後もより多くの人たちがダウンタウンを訪れたくなるような雰囲気作りをすること」と、今回の企画理由を話す。

 フェイスブックのDVBIAファンページでは、すでに3600人以上が「いいね!」をクリックしており、感謝のメッセージを書いたメモで覆われたパトカーの写真や、街の清掃活動に参加するボランティアたちの姿などが次々と寄せられている。ツイッターでハッシュタグ「#vanlover」を付けて、ダウンタウンの様子を写真や日常のつぶやきとして掲載することで「バンクーバーを愛する気持ち」を広めようという試みも。

 同様のコンセプトを基に、Tourism Vancouver(バンクーバー観光局)でも新ブログサイト「This is Our Vancouver(これが私たちのバンクーバー)」を20日に立ち上げた。ネット初心者でも簡単に利用できるように構成し、「コメントや写真、動画などを自由に投稿してバンクーバーの良さを表現できる場所」として設けたもの。

 Gregor Robertsonバンクーバー市長は「ダウンタウンに設置されたベニヤ板に所狭しと書き込まれるメッセージには、自分たちの町を愛する市民の思いがあふれている。その思いを引き続きこのサイトで受け継いでいけば、本来のバンクーバーの姿を世界に示すことができるはず」と、町のイメージ回復に自信を見せる。

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