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バンクーバー美術館が80周年-開館以来の歴史を振り返る特別展開催

バンクーバー美術館、開館80周年記念の展示「An Autobiography of Our Collection」が始まった。写真はアンディ・ウォーホル作「Mao」(1972年)

バンクーバー美術館、開館80周年記念の展示「An Autobiography of Our Collection」が始まった。写真はアンディ・ウォーホル作「Mao」(1972年)

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 バンクーバー美術館(Vancouver Art Gallery, 750 Hornby Street, Vancouver)が10月5日に迎える80周年を記念して、同館の歴史を振り返る特別展示「An Autobiography of Our Collection」を9月24日から始めた。

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 同館は1931年10月5日に開館。歴史的なものから現代まで幅広い時代に制作された北米関連の作品を中心に1万点以上を所蔵する。同館ディレクターのKathleen Bartelsさんは「今回の展示は80年の美術館史を振り返る重要なひとときとなるだろう。芸術は、いつの時代でも文化や考え、政治的な影響など、人々に大きく関わるものを伝える手段としてとても有効であると証明されている展示になった」と解説する。

 今回展示する作品は、同館最初のコレクションで開館前の1929年に寄贈された「Canterbury Meadows」(Thomas Sidney Cooper作、1871年)、251点を所蔵するエミリー・カー作品の中から同館で最初に所有した「Totem Poles」(1912年)、アンディ・ウォーホル作の「Mao」の全作品、過激な性描写で展示直前に中止となったPaul Wong作「Confused : Secual Views」(1984年)など。多くが同館の過去を回想するとともに、北米、カナダの自然と文化の変遷を振り返ることができる作品となっている。

 今回の展示を担当したシニア・キュレーターのIan Thomさんは「多くの作品から展示作品を選ぶのは簡単ではないが、歴史的な絵画、写真コレクションなど当館ならではの作品を鑑賞してもらえるのでは。今回初めて一般公開される作品も多くあり、美術館の舞台裏を見てもらう展示も用意した」と話す。

 開館時間は10時~17時(火曜は21時まで)。入場料は大人=22.50カナダドル、シニア(65歳以上)=17カナダドル、子ども(5歳~12歳)=7カナダドル。2012年2月12日まで。

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