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バンクーバーのリフィル専門せっけん店、話題に-地域のエコ意識向上に貢献

エコ意識の高いバンクーバー市民の間で話題になっているリフィル専門せっけん店「The Soap Dispensary」

エコ意識の高いバンクーバー市民の間で話題になっているリフィル専門せっけん店「The Soap Dispensary」

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 個性的でクリエーティブな店が集まるバンクーバーのメーンストリート沿いに昨年10月オープンしたリフィル専門のせっけん店「The Soap Dispensary」(3623 Main Street, Vancouver、TEL 604-568-3141)が、口コミで着実に客足を伸ばしている。

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 同店を営むのはLinh TruongさんとStewart Lampeさん夫妻。以前住んでいたビクトリアで、いつも定期的に通って詰め替え用洗剤などを購入していた店があったが、3年前にバンクーバーに引っ越してきてからは同じような店が見つけられなかったため、自分たちで開業しようと思い立った。店名は、必要な薬を必要な分だけ量り売りする薬局のような「小さな街角の専門店」をイメージして、「名前を見ただけで何をするための店かがすぐ分かるように」(Linhさん)と名付けた。

 清潔感あふれる白色に統一した500平方フィートの店内には、「なるべくプラスチックを使わないこと」「体や環境に害が少ないこと」を念頭に置いてそろえた、自然原料を使用したり環境保護を考慮した幅広い種類のオーガニック・エコ関連用品や、大小さまざまなサイズの詰め替え用ボトルが並ぶ。

 取扱商品は、「Soap Exchange」「Nature Clean」「Live for Tomorrow」「Dr. Bronner’s」をはじめとするシャンプーやコンディショナー、バブルバスなどの自然派バス・ボディーケア用品、台所用洗剤、洗剤や柔軟剤など多岐にわたる。同店のために特別配合された無香料の天然ボディーケアライン(250ミリリットル=4カナダドル~、容器デポジットとして1ドルが別途必要)に好みの香りのアロマオイルをその場で添加するオリジナルサービスも提供する(500ミリリットルにつき50セント)。

 「こんな商品があればいいのに」「この商品がいいと聞いた」などの来店客の声を基にして、常に新商品のリサーチを怠らないというLinhさん。地元でエコ関連グッズを手作りするビジネスを見つけると、徹底的に調べて自分たちが納得のいく商品を取り寄せる。JETプログラムで岡山に3年滞在した経験もあるLinhさんの品ぞろえには、ラッピング用包装紙の無駄を減らすためにリサイクル生地で作った風呂敷(50インチ×50インチ、12カナダドル)や、青じそ、玄米、よもぎ、どくだみ、ごぼうなどを使った「Beauty Secrets of Japan」のオーガニック手作りせっけん(5カナダドル)など日本文化の影響も見え隠れする。「すでに竹炭を使った商品は置いているが、今は日本の備長炭を使った商品にとても興味があって勉強しているところ」とも。

 店頭での商品販売のほか、ハンドメードせっけん作りや、家庭での生ごみの堆肥化について学ぶ「BOKASHIワークショップ」なども定期的に開く。

 営業時間は10時~18時。火曜定休。

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