BC州全ガソリンスタンドがプリペイド制に-3年前の事故教訓に導入

BC州全域のガソリンスタンドが、24時間プリペイド制となった

BC州全域のガソリンスタンドが、24時間プリペイド制となった

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 BC(ブリティッシュ・コロンビア)州全域のガソリンスタンドが2月1日から、24時間Pre-pay(料金先払い)制となった。州の法律として実施されるのはカナダ初。

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 これまでは、夜間やセルフサービスのガソリンスタンドでのカード類での支払いの場合を除いては、先にガソリンを入れてから料金を後で支払うこともできたが、同法律の施行に伴いともない、すべての場合で料金を支払った後で給油する形になる。

 この先払いシステム実施の背景には、3年前に起こった事故がある。

 2005年3月9日、メープル・リッジ市のガソリンスタンドで働いていたGrant DePatieさんは、給油代12ドル30セントを支払わずに盗難車で走り去ろう(=Gas-and-dash)とした16歳の少年の運転を止めようとして、そのまま7.5キロメートルも車に引きずられて死亡した。

 WorkSafe BC(BC州労働災害補償委員会)のロベルタ・エリスさんは「最初のうちは不便を感じるとは思うが、労働者の安全には代えられない」と法律施行の重要性を訴える。

 施行当日、ほとんどのスタンドでは大きな混乱はなかったが、都市周辺部の小さなスタンドや、リッチモンド市などフルサービスの給油しかできない場所では、店員が給油に訪れた客に一人ずつ説明する場面が見られた。

 リッチモンド市でガソリンスタンドを経営するChinsoo Leeさんは「1カ月ほど前から、先払い制度について説明した用紙を客に渡していた。実施日が近くなって、ニュースでも頻繁に取り上げられていたので、ほとんどの人がシステム変更を知っていて、理解を示してくれた」と話し、「中には、面倒くさいと嫌がる客もいるが、もうしばらく時間が経って慣れてきたら問題なくなるのでは」と、新システムの受け入れに期待する。

WorkSafeBC

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