バンクーバーのチャイニーズカルチュラルセンターで9月16日から開催されている「バンクーバー・ファッション・ウィーク2014年春夏コレクション」でランウェイを歩くモデルたちのヘアスタイルを、地元のヘアサロンならびにバンクーバーと近郊地域でヘアサロンを展開する「Misako’s Hair Studio」のスタイリストたちも担当している。
これまでも同ファッションイベントでは、地元サロン数社がヘアスタイリングを担当しているが、日系美容院が指名を受けるのは初。同イベント広報担当は「バンクーバーで評判が高く、知名度のある日本のヘアサロンに参加していただきたかった」と経緯を話す。Misako’s の吉川美砂子オーナーは「海外で頑張る日本人スタイリストたちにとって、非常に良い機会と経験を与えることができる」と応える。同サロンからは2人がショーに参加し、数十人のモデルたちのヘアを担当した。
同サロン、デイビー店で働く大塚龍さんは18日のショーの一部のスタイリングを担当。道具も自前で事前の打ち合わせや準備がないまま、デザイナーから提供された何種類ものパターンの写真通りにモデルをスタイリング。「どのような状況が分からないままでの参加だったが、ぶっつけ本番で楽しかった。普段、サロンでのスタイリングは近くで見てかわいいなって思う細かいスタイリングを求められるが、ショーの場合は10メートル、20メートルと遠く離れた人からきれいに見られるようなスタイリングが求められる。細かすぎてはいけなくて、大きい目で見ることが大事」と話し、「人や人種によって髪質が違うので扱いが難しかった。しかし、日本にいたらできない経験なので勉強になった」とも。
ショーは21日まで開催している。