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バンクーバーで「We Day」-2万人の小中高生に「自分たちでできること」啓発

オーランド・ブルームさんら多くのセレブも参加した

オーランド・ブルームさんら多くのセレブも参加した

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 バンクーバーのロジャース・アリーナ(800 Griffiths Way, Vancouver)で10月22日、小中高生向けのイベント「We Day」が開催され、セレーナ・ゴメスさん、ジェニファー・ロペスさん、オーランド・ブルームさんら多くのセレブが参加して子どもたちの歓声を浴びた。チャリティー団体Free the Childrenの主催。

We Dayに参加したジェニファー・ロペスさん

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 Free the Childrenは創設者のCraig Kielburgerさんが、貧困のため4歳から働かされていた自身と同じ12歳の東南アジアの少年が、子どもの権利のために発言したため殺されたという新聞記事を読んだことがきっかけで始めた活動。クラスメートを集めての活動が次第に大きくなり、以来執筆、講演、チャリティーイベントなどを通して賛同者は増加。これまで650以上の学校を設立し、発展途上国の子どもへの支援を続けている。

 「We Day」は子どもたちに、「世界を変えるために自分たちができることを考えて行動しよう」と伝える目的でカナダ、アメリカ、ロンドンの計14都市で年に1度開催する。今年のバンクーバー会場ではセレーナ・ゴメスさんが司会を務め、オーランド・ブルームさん、スペンサー・ウェストさんなどが自身の体験を交えたスピーチを行ったほか、HIV患者のために活動する高校生、ピンクシャツデーの発案者Travis Priceさん、教育を受ける喜びを語るアフリカの少女たち、11歳のブロガーHannah Alperさんなど多方面のゲストが参加した。

 毎年趣旨に賛同する多くのセレブリティ―が参加することで知られており、今年もニック・ジョナスさん、ショーン・メンデスさん、Kay さん、ジェニファー・ロペスさんなどがパフォーマンスを披露し会場を盛り上げた。司会を務めたセレーナさんは、子どものころから芸能界で働く自身が多くの人から偏見や中傷を受ける体験を話し、「自分の価値は自分で決めるもの。ネットでの評判や中傷する人のことは許してあげて、自分と愛を信じて自信を持って生きよう」と呼び掛けた。

 BC州では880以上の小中高校が年間を通してさまざまなチャリティー活動に参加。今年は700校から2万人の生徒たちが参加チケットを獲得した。同団体が発表した統計では2007年の開始以来、We Dayに参加した子どもたちの98パーセントが世界を変えるために自分でも何かできると感じており、80パーセントがその後何らかのボランティア活動に参加。79パーセントが成人後に選挙で投票している。

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