バンクーバーのStanley Industrial Alliance Stage(2750 Granville St.,Vancouver、TEL 604-687-1644)で現在上演中のミュージカル「ビリー・エリオット(Billy Elliot)」が、連日チケット完売となる好評で公演期間の延長を決定した。制作はArts Club Theatre Company。
ストーリーは不況にあえぐ1984年のイギリスの炭鉱町、ダーラムが舞台。母を亡くし炭鉱作業員の父と兄、祖母と暮らす11歳の少年ビリーが、家族の反対に遭い葛藤しながらもバレエの才能を開花させていく。夢を諦めずにロンドンのバレエ学校を目指す過程に社会事情や家族愛、性差別なども織り込む。
今回、主役のビリーを演じるNolan Fahey君は地元コキットラム市でダンスを学ぶ8年生。劇中ではバレエやタップなどのダンスにアクロバット、歌唱シーンも交えて熱演。1幕の「アングリー・ダンス」や2幕の「エレクトリシティ」など、見せ場となるソロダンスも見事にこなし好評を得ている。友人マイケル役のValin Shinyei君、バレエ教室の女の子たちなど主役以外にも多くの子役が出演。暗くなりがちなストーリーに楽しさを添える。
5月の上演開始以来26公演が完売。平均9割以上の座席が埋まる好調ぶりを受け1週間の延長が決定した。
チケットはウェブサイトまたはボックスオフィス(TEL 604-687-1644)で販売する。29カナダドル~。7月17日まで。