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スタンレーパーク近くにバイクレンタル店 日本のサービスで勝負を

「OWL BIKE」の中西寛登オーナー(右)と稲垣順也店長(左)

「OWL BIKE」の中西寛登オーナー(右)と稲垣順也店長(左)

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 バンクーバーの観光名所であるスタンレーパークとイングリッシュ湾近くに7月1日、自転車のレンタル・販売・整備を行う「OWL BIKE」(1116 Denman St, Vancouver、TEL 604-695-9600)がオープンする。

サイクリングの際には寄ってみたいイングリッシュベイのユニークな像

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 同店オーナーの中西寛登さんと店長の稲垣順也さんは2009年、バンクーバー留学時に知り合った。中西さんはカナダで貿易を学び資格を取得後、日本の貿易会社に数年勤めて独立。その後、自身で貿易会社を経営する中で自転車の販売・自社ブランドを作り上げるコネクションができたことから、バンクーバーに自転車店を出店することを決意した。稲垣さんは実家が埼玉県で自転車店を経営し、自転車に関しての知識が深い。バンクーバーという土地で、今度は勉強ではなくビジネスに挑戦しようと中西さんが声を掛け、出店の準備を始めた。

 中西さんは「留学していた時からいつかここに住みたいという強い思いがあった。多くを学び、人生を変えてくれたのもカナダ。そこで学んだ貿易は世界をつなげる仕事だと実感している」とし、稲垣さんは「海外で自転車屋を経営する機会はあまりないので挑戦してみたいと思った」と話す。

 デンマンストリート、特にスタンレーパーク入り口付近には数件のバイクレンタル店が隣接し、競合している。同パークには年間約800万人が訪れ、海沿いにパークを囲むように整備された全長約9キロの「シーウオール」と呼ばれる道路は、世界中からの観光客や地元住民が利用するサイクリングコースとなっている。

 同店では自社オリジナルのバイクをレンタルする。フクロウとメープルリーフを合わせたロゴをサドル、ハンドル、タイヤなど各パーツにあしらい、フクロウの夜からイメージを得た流れ星(Shooting Star)と満月(Full Moon)をテーマに、マウンテンバイクとロードバイクをデザインした。ハンドル、フレーム、ブレーキなどパーツの機能性にもこだわり、乗り心地の良さと安全性を追求した必要最低限のスペックとなっている。「小柄な人や初めての人でも運転しやすいのが特徴」

 チューンアップや修理も担当する稲垣さんは「貸し出す自転車のメンテナンスはとても重要。どんどん貸し出されて、整備が追い付いてないようなレンタル自転車をよく見かける。当店では安心して乗っていただけるよう丁寧なサービスを提供する」と話す。

 バンクーバー市内はパークだけでなく、ここ数年で一般道路にバイクレーンが追加されてきている。レンタルや販売だけではなく、「OWL BIKEを通して、海外とは違うバンクーバーのサイクリング事情を説明したり、サイクリングの楽しさを伝えたりしながら一人一人の客とつながっていければ」と中西さん。

 営業時間は9時~20時。英語、日本語、中国語に対応。プレオープンの6月30日~7月3日には、1時間分の料金(8.57カナダドル~)で3時間レンタルできるオープニングキャンペーンを行う。

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