24日に閉幕した「バンクーバー・ファッションウイーク」最終日に、日本人デザイナー礒道実里さんの「MINORI ISOMICHI」が登場し、和服をリメイクした作品で会場を魅了した。
今回のショーのコンセプトは「和魂洋才」。金糸を使った華やかな振袖の着物地とフリルやオーガンジー、ミニスカートなどを合わせた12ルックを披露した。
礒道さんは「和服が好きで和服の良さを若い世代にも広めたいという思いをずっと持っていた」話し、「以前も着物をリメイクしてドレスやスーツを作ったが全身が着物地だったので、もう少し違ったカジュアルな物を作りたいと考えた」と今回のデザインに至ったいきさつを話す。
洋服とのミックスは「今っぽくカジュアになりストリートでも着られるのでは」との思いからで「もっと軽く、可愛くしよう」とフリルなども多く使用した。春頃から制作にかかりっきりだったが「自分でもフリルが好きなので制作過程もとても楽しかった」と笑顔を見せる。
現在大阪のマロニエファッションデザイン専門学校4年生の礒道さん。海外でのショーも数回経験し卒業を控えている。「大変かも知れないが今後もデザイナーとして頑張っていきたい」と決意を話し、「やれるだけやってみなさい」と応援してくれている両親には「本当にありがたい」と感謝を表した。