「祖母の家のリビングルーム」をイメージした空間で手作り作品展

望月Cindyさんの作品「When Northern Flicker calls(キツツキが呼んでいる)」夢に出てくる金縛りのイメージを立体的に紙で表現している。

望月Cindyさんの作品「When Northern Flicker calls(キツツキが呼んでいる)」夢に出てくる金縛りのイメージを立体的に紙で表現している。

  • 0

  •  

 バンクーバーのコミック店「Lucky’s Comics」奥にある「Lucky’s Gallery」(3972 Main Street, Vancouver)で6月6日より、地元で活躍する日系カナダ人や日本人アーティストが日常生活の中で使用するものに焦点を置いた展覧会「Tiny Lines for Smaller Movements(タイニー・ライン・フォー・スモーラー・ムーブメンツ)」が始まった。

[広告]

 同展は、今年で32回目になる日系コミュニティーによる日本の夏祭り「パウエル祭」(8月2日・3日に開催予定)を行うパウエル祭協会がシーズンイベントとして開催したもの。日系カナダ人や日本人アーティスト7人と隣組の手芸クラブのメンバーの作品を展示している。

 「祖母の家のリビングルーム」をイメージし、手作り作品の持ち味が出て、自分の家のように感じてもらえるよう温かく小さくて雰囲気のある会場を選んだという。イラストレーションやさまざまな紙を使用した手作り誕生日カード、買い物リストなど日常使用するものや、盆栽を紙人形などでデコレーションした作品などが並ぶ。 歌手のマライヤキャリーさんのファンだという田中まりこさんの作品「My Mariah(私のマライア)」では、約2センチ角の小さな画面の中に男性の映像が映し出され、横にあるヘッドホンを聴くとマライアさんの音楽に合わせて男性が感情を表現する作品も。

 夢に出てくる金縛りのイメージを立体的に紙で表現した「When Northern Flicker calls(キツツキが呼んでいる)」の作者、望月Cindyさんは「私はカナダで生まれたが、子どものころ両親が桃太郎など日本の昔話をしてくれたことを思い出し、金縛りや夢の話をイメージして作品を仕上げた。祖母の家のリビングルームがテーマなので他の人の作品も可愛らしくて素晴らしい」と話す。

 「日系人アーティストや隣組からは80代シニアの作品など世代を超えた伝統的な作品を1度に楽しむことができる。ぜひ足を運んでほしい」(キュレーターのLyndsay Sungさん)。

 開場時間は、火曜~土曜=12時~18時、日曜=12時~17時。月曜休館。入場無料。7月3日まで。

Tiny Lines For Smaller Movements

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース