東京生まれのトークイベント「ペチャクチャ・ナイト」、バンクーバーで開催

日本のキャラクターをヒントに作り出したPaolaさんのイラスト。「かわいい」と会場から声があがる。

日本のキャラクターをヒントに作り出したPaolaさんのイラスト。「かわいい」と会場から声があがる。

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 Vancouver Museum(1100 Chestnut Street, Vancouver)で6月13日、ユニークなトークイベント「Pecha Kucha Night(ペチャクチャ・ナイト)」が開かれた。同イベントは東京の建築ユニット「Klein Dytham architecture(KDa)」が2003年に始めたもので、現在では北米やヨーロッパ、アジア各地の126カ所に広まっている。「Cause + Affect Design Ltd.」の主催で、バンクーバーでの開催は2回目。

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 さまざまな分野で活躍するバンクーバーのアーティストや建築家などが、20枚の画像を20秒ごとにスクリーンに提示しながら、合計6分40秒の持ち時間の中で自分の作品やメッセージを自由に発表する。イベント開始時間は「20時20分」。

 発表者がプレゼンテーションを行う講堂と、その模様を同時にビデオ中継するホールに分かれた会場には、約400人の観客が詰めかけた。イベント開始前後や休憩時間には、飲み物を片手に発表者を囲んで談笑する姿も。

 バンクーバーのギャラリー「Blim」で館長を務める伊賀百合子さんは「My Favourite Things(私の好きなもの)」と題したユーモアあふれる発表を行って会場を盛り上げた。日本のアニメや漫画に影響を受けたという自分のアートスタイルやコンセプト、日常生活の中で気に入っているもの、家族の写真などを順に映しながらプレゼンテーションを進めた。「最初はとても緊張していて準備していた説明文がうまく言えるかどうか心配だったが、途中から自分の頭の中に『サウンド・オブ・ミュージック』の『My Favourite Things』が流れてきた。その曲に乗って淡々とキーワードを短く並べる形で発表を進めたら、観客の反応が良くなってほっとした」と振り返る。

 子ども向けの絵本イラストレーター、Paola Opalさんは「ハロー・キティー」などの日本生まれのキャラクター商品からヒントを得た自分の作品を紹介。「顔全体に占める目の割合が25%以上になるとかわいさが強調される。鼻や口などのほかのパーツがないほうがよりキュート」との持論を展開して観客の共感を呼び、「キュートなものが大好きで今までイラストを描き続けてきた。自分がイラストを描いた絵本がいつか日本でも出版できるようにしたい」と抱負を語った。

 「前回のイベントにも観客として参加した」というイラストレーターのJessica Rombergさん。「いろいろな人のアートスタイルやアイデアに触れることができてとても興味深いイベントだと思う。前回に比べて発表内容やプレゼンテーションの方法がレベルアップしてさらに面白くなった。次回もぜひ参加してみたい」と話す。

 同イベントの次回開催は秋を予定。

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