バンクーバー在住のペイストリーシェフ、世界料理五輪に向け出発

同21回大会で金メダルを受賞した経歴などが評価され、ペイストリー部門のチームリーダーに選抜されたMickeyさん。

同21回大会で金メダルを受賞した経歴などが評価され、ペイストリー部門のチームリーダーに選抜されたMickeyさん。

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 バンクーバーのダウンタウンやリッチモンドなどで4店舗を展開するベーカリー「Saint Germain Bakery & Patisserie」(ダウンタウン店 Unit 104 - 1184, Denman Street)のペイストリーシェフ、Mickey Zhaoさんが、4年に1度の世界料理オリンピック「IKA International Culinary Olympics」出場のためドイツへ向かう。開催は今年で22回目。

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 同競技は世界司厨士協会(World Association of Chefs Societies)に加盟し、選ばれた約40カ国のHACCP(食品製造の安全管理手法)をマスターした世界のトップシェフ約2,000人が参加する国別対抗の国際料理大会で、100年以上の歴史がある。

 競技は、オードブル、メーンディッシュ、デザートなどのカテゴリー別に分かれる。、デザート部門では冷製・温製デザートを200人用のバンケットスタイルでサーブし、チョコレートやビスケット、砂糖細工などを使用して5種類のスイーツを作るなど、規則に基づいて製作しなければならない。そのほか、審査員10人を含むゲスト110人分のデザートを4時間内に仕上げる競技も。金・銀・銅メダルは、味やオリジナリティー、栄養価、プレゼンテーションなどを総合的に評価し決定する。

 同21回大会で金メダルを受賞した経歴などが評価され、ペイストリー部門のチームリーダーに選抜されたMickeyさんは、父親がペイストリーシェフだったこともあり、幼少時から菓子作りにふれて育った。「菓子を作る工程がとても楽しい」と話し、「1カ月に1度、カナダ全域から参加シェフ5人が集まり、1週間の合同練習を続けてきた。出場が決定した1年前から休みを返上して、仕事後も毎日5時間以上は個人練習をしている」と、準備に余念がない。

 同競技で使用するフルーツやメープルシロップなどの食材の約80%はカナダ産を使用する。「世界最大の競技とあって、他の国の選手も全力を出してくるので最高の技術で勝負したい。各地から集まったカナダのトップシェフと力を合わせるのは楽しいし、一緒にチームカナダとして金メダルを目指したい」と意気込みをみせる。

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