2010年バンクーバー冬季五輪会場となるスポーツ多目的施設「Richmond Olympic Oval」(6111 River Road, Richmond)で12月12日・13日、一般公開オープニングイベントが開催され、会場には記念すべきイベントを見届けようと詰めかけた市民約3万人と地元メディアがあふれた。
開会式では、Malcolm Brodieリッチモンド市長が「リッチモンドにとって、そしてカナダにとって最高の思い出がこの場所で作られることになる。Welcome to “YOUR” Olympic Oval(『みなさんの』オリンピック・オーバルへようこそ)」と呼びかけ、会場内が拍手に包まれた。
テープカットの後、大きな花火とともにリンクが正式にオープン。地元の少年アイスホッケーチームやフィギュアスケートクラブなどのメンバーがリンクに登場した。バンクーバー五輪公式マスコットMiga、Sumi、Quatchiが、子どもたちに交じってオリンピック会場の氷の感触を楽しむ姿も。
一般市民向けの無料オープンスケート(45分)を挟みながら、Aeriosa Dance Societyの空中アクロバットダンス、スティーブストンの和太鼓グループ「Tera Taiko」とケベックのスケートグループ「Le Patin Libre」の異色コラボのパフォーマンスなどが会場を魅了。施設内を見学できるツアーでは、タキシード姿のコメディアンらがジョークを交えながら会場を案内し、参加者の注目を浴びた。
前回のトリノ五輪で金1、銀2、銅2の計5個のメダルを獲得したカナダ代表スピードスケート選手Cindy Klassenさんは「地元カナダのオリンピック会場でまた金メダルを獲る日を目指して、本番までトレーニングに励みたい。今立っているこの場所で2010年に一番高い表彰台に上って、メープルリーフをこの屋根に掲げる日が待ち遠しい」とコメント。
同会場は、敷地面積512,000平方フィート、8千人収容可能な多目的スポーツ施設。五輪開催までの期間中は、国際レベルのスピードスケート大会を含め、一般向けのスケート教室、フットサルなどさまざまなフィットネス関連イベントに使用する。無料オープンスケートは今月21日まで(レンタル靴=3カナダドル、ヘルメット=2カナダドル)。