スイス・アーミー・ナイフで知られるビクトリノックス社(本社=スイス)は創業125周年を記念して3月から、バンクーバーを皮切りに北米ロードツアーを開始した。
ロードツアーは、アメリカのキャンピングカー製造メーカー「Airstream社」と手を組み、同社のキャンピングトレーラーで北米8都市を6カ月かけて巡回する。35フィートのシルバーの車体に赤のキャノピーのデザインは、駐車する先々で人目を引いている。
車内では125周年記念限定モデルのマルチツールや時計、アパレル、バックパックにもなるスーツケーススタイルのトラベルギア、キッチンナイフ、詰め替えが可能なフレグランスなど200アイテム以上を展示する。商品の検索ができるようにと3台のパソコンも設置するほか、同社の歴史や製作過程を収めたフィルムも見ることができる。
バンクーバーツアーは1週間。17日~18日、春恒例のマラソン大会「バンクーバー・サン・ラン」のショートランコースのスタートエリアに位置するBCプレース内(メインステージ隣)に登場するほか、スポーツ用品店「Mountain Equipment Co-op」(20日)やメトロタウンモール(21日)、ウィローブルックモール(22日)などの小売店も巡回する。
今年は全国各地で記念イベントやパーティーが開催される予定だが、ロードツアーは北米マーケットだけのアイデア。イベントマネージャーのKristaさんは「何か特別でユニークな方法でこの記念すべき125周年を祝いたかったし、多くの人と近くで商品を通して触れ合うことができる」とロードツアーを立案した。
車内では「Tell us how you use this Swiss Army Knife?(このナイフをどう使うか教えてください)」の質問に答えてスイス旅行が当たるコンテストも行う。ウェブ上でも5月からビクトリノックス社製品に関して自身の思いを書く作文コンテスト(英語)、YouTube上でのビデオ作品の応募を受け付ける。