すし店「禅」、サステイナブルプログラム導入で新しい「西海岸すし」創作へ

「禅レストラン」のアメリカイチョウガニ、甘エビ、BCアルバコア・ツナ、アラスカ紅サケを使用した巻すし「パシフィックロール(現在名)」。新しいネーミングを募集している。応募はウェブサイトから。

「禅レストラン」のアメリカイチョウガニ、甘エビ、BCアルバコア・ツナ、アラスカ紅サケを使用した巻すし「パシフィックロール(現在名)」。新しいネーミングを募集している。応募はウェブサイトから。

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 ウエスト・バンクーバーのすしレストラン「Zen Japanese Restaurant(禅)」(#101-2232 Marine Drive, West Vancouver TEL 604-925-0667)は4月23日、バンクーバー水族館が推奨する「オーシャン・ワイズ」プログラムの参加をアナウンスする記念イベントを行った。

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 「オーシャン・ワイズ」プログラムは、サステイナブル(持続可能)なシーフードの選択を推進する、バンクーバー水族館が立ち上げた環境保護プログラム。バンクーバー周辺地域では、約120のレストランが加盟するが、日本食すしレストランとしては「禅」がバンクーバー都市圏では初めての加盟店となる。

 当日は、同プログラムが推奨するサステイナブルなシーフードを使用した8種類のすしや創作料理のサンプルを用意したほか、「サステイナブル・すし」の著者Casson Trenorさんも同書の出版記念を兼ねてアメリカから来加、「魚や、魚の美しさを知り、感謝することでサステイナブルなシーフードを食することへの理解も深まる」と熱心にサステイナブルプログラムの意義を訴えた。

 シェフのNobuさんは「以前から環境プログラムに興味があり、日本の漁業関係者などに魚の持続可能性について質問をしたが、歯切れの良い回答を得られなかった。今後はプログラムの海洋学の専門家らと相談し、近い将来は100%サステイナブルなメニューを提供したい」と話す。

 特にすしレストランが参加をためらう理由に、コストと食材の制限問題がある。Nobuさんは「このプログラムに参加するのと同時に、ほとんどの白身魚をメニューから外し、ハリバット(カレイ科)やスズキを代用した。今後はイワナなども使用したい」と話し、「当店では日本食にイタリアンやフレンチなどの要素を取り入れる『西海岸の創作すし』を提供するので、伝統的な日本のすし屋よりも困ることはなく、逆に新しいメニューの開発にもつながる」とも。

 新しいコースメニュー「3コース・オーシャン・ワイズ」ではサステイナブルな食材を使用したメニューを紹介。5種類の前菜から2品、4種類のメーンから1種類を選択する(35カナダドル)。コース以外のメニューは50品以上で、価格帯は8~28カナダドル。

 営業時間は17時~21時30分。ケータリングやビジネスランチ、ウエディングなどの貸し切り需要にも応じる。

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