バンクーバーのスタンレーパーク内にある「Canadian Forces Naval Reserve」(1200 Stanley Park Drive Deadman’s Island, Vancouver )で9月1日、今月19日から始まる沿岸清掃活動「TD Great Canadian Shoreline Cleanup」の開始イベントとして、潜水夫による湾内の清掃が行われた。バンクーバー水族館とTD Friends of the Environment Foundationの共催。
同清掃活動は1994年にバンクーバー水族館のスタッフによって始められ、2002年、TD Friends of the Environment が共催者として参加後はカナダ全国規模での同時開催に広がった。参加者は毎年増加し、昨年は全国で6万3千人以上が参加し、13万5千キログラム以上のゴミを回収した。
当日は潜水夫4人が海に潜りゴミを回収。古タイヤ、船のアンカー、ビール瓶などが次々と引き揚げられた。過去の清掃時にはショッピングカートや車が引き揚げられたことも。ダイバーの一人は「今年は大型のゴミは見当たらないが、相変わらずビール瓶がとても多い。海の中で魚やヒトデなど生物の姿が増えているのは良い兆候だと思う」と話す。
TD Friends of the Environment Foundation のAurora Boninさんは「16回目になる今回は、7万5千人の参加、15万キログラムのゴミの回収を目指して市民に参加を呼びかけている。毎年10万ものアザラシやカメなどの海洋生物が人間の出したゴミの犠牲になっている。少しでも多くの人にこの活動を知ってもらい、清掃に参加するだけでなく、『海はゴミ箱ではない』という意識を強く持ってもらえれば」と呼びかける。
一般参加の清掃活動は19日から。グレーターバンクーバーエリア各地の沿岸で行う予定で、サイトで場所と日時を確認できる。「参加人数を記録し、準備しているので、事前にサイトからレジスターすることを勧めている」(Auroraさん)。初日の19日、バンクーバーのキツラノビーチでオープニングイベントが開かれる。10時~。参加無料。