バンクーバー・ダウンタウンの中心部にあるロブソン・スクエア（800 Robson St., Vancouver）に11月23日、屋外スケートリンクがリニューアルオープンした。2000年に閉鎖されて以来9年ぶりとなる。

　同リンクは、1983年にオープン後、冬恒例の公共娯楽施設として市民や観光客に親しまれていたが、高額の維持管理費を捻出（ねんしゅつ）できなくなった州政府が財政上の理由で2000年に閉鎖。今回、2010年冬季オリンピック・パラリンピック開催を前に、大規模な周辺施設の改装計画の一環として、リンク改修工事が行われた。

　新しい冷却パイプシステムの設置やリンク面積の拡張工事、LEDライトへの付け替え、レンタル用具貸し出しオフィスやスナック販売ブースの設営などにかかった費用200万カナダドルのうち、3分の1以上の70万カナダドルを出資したGeneral Electric社にちなんで、「GE Plaza」と名付けられた。

　オープン当日は、バンクーバー五輪のマスコット「Miga」「Sumi」「Quatchi」が滑り初めをしたほか、2006年トリノオリンピック銅メダリストのカナダ人フィギュアスケーターJeffrey Buttleさんが氷上で華麗な演技を披露して、リンクのオープンを祝った。

　GE Canada CEO兼社長のElyse Allanさんは「ロブソン・スクエアの再出発に貢献できたことを大変誇りに思う。オリンピックやパラリンピック開催の記念として、バンクーバーに永遠に残る場所になれば」と語る。

　「子どもから大人まで多くの人が集まって、楽しい時間を共有する広場になると確信している」と話すGordon Campbellブリティッシュ・コロンビア（BC）州知事。「オリンピック開催期間中には、この場所で開催されるさまざまなイベントを通して、世界中にBC州の素晴らしさを紹介することができるはず」と期待を寄せる。

　営業時間は9時～21時。入場無料。貸し靴＝3カナダドル。レンタルヘルメット＝2カナダドル（子どもは無料）。