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リッチモンドで映画・メディア芸術祭-野外上映は「千と千尋の神隠し」

国際的な映画・メディアアートの祭典「Your Kontinent」では「千と千尋の神隠し」も野外上映される

国際的な映画・メディアアートの祭典「Your Kontinent」では「千と千尋の神隠し」も野外上映される

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 リッチモンドのThe Richmond Cultural Centre(7700 Minoru Gate, Richmond)で7月17日から国際的な映画とメディアアートの祭典「Your Kontinent」が今年も開催され、「千と千尋の神隠し」を含むアジア、ヨーロッパなどの作品上映やメディアアートの展示が行われる。Cinevolution Media Arts Societyとリッチモンド市の共催。

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 今年のテーマは「人・アート・テクノロジー」。フェスティバル・プログラムディレクターのLynn Chenさんは「過去10年ほどでテクノロジーの発達が社会にもたらした影響の大きさは周知の通り」とし、「映画とメディアアート作品を通してテクノロジーが私たちの人間関係や世界に与える影響、私たちの願望がテクノロジーに与えた影響を探っていきたい」と話す。

 会場前広場にはバンクーバー在住のアーティストVjeko Sagerさんが高さ20フィートの「diviNation Tower(予言の塔)」を設置。期間中の7日間、Sagerさんが塔に住み込み50~100点の作品を制作。塔からツイッター、ブログ、ビデオパフォーマンスなどを通し制作過程を発信する。Sagerさんは「作品、その日に食べるもの、着る服も含め全てがアートの一部になる。塔の中で制作するものは人々とのオンラインを通した交流に影響を受け、まったく予期しないものに仕上がるかもしれないので楽しみ」と期待する。

 毎年好評の飲茶(ヤムチャ)上映会も実施。今年は新企画「Screen Bites」としてワイン・ドキュメンタリー映画「Red Obsession」を鑑賞する飲茶上映会と、オーシャンワイズのシーフード料理を楽しみながらベルギー映画「Mussels in Love」を鑑賞する会となる。日本アニメ「千と千尋の神隠し」はLansdowne Centreのパーキングでドライブイン・シアタースタイルで野外上映される。

 上映作品は日本のレンタル家族サービスを追ったドキュメンタリー「RENT A FAMILY INC.」、デジタルカメラとパソコンを持ち中国の報道されない部分をリポートするジャーナリストを追う「High Tech, Low life」、インドからの移民女性が英語を習得しながら成長する姿をコミカルに描く「English Vinglish」、セルビアのSFアニメ作品「Technotise: Edit I Ja」など20作以上。

 映画以外にも会場には「Art in Containers」と題し地元アーティストによるメディアアート展示を行うほか、日本人アニメーターのタケウチ・ユキナさんによる「アニメ・マンガワークショップ」なども予定する。

 映画鑑賞料は大人=8カナダドル、シニア・学生=6カナダドル。Screen Bitesは各35カナダドル、ワークショップは1人=10カナダドル。ドライブインシアターは車で来場の場合は1台=15カナダドル、車なしの場合は1人=2カナダドル。チケットはサイトまたはRichmond Cultural Centreフロントデスクで販売する。

 上映、ワークショップのスケジュールはサイトに掲載する。今月26日まで。

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