ウォルマート・カナダが大幅価格ダウン-カナダドル上昇の影響大

ウォルマート・カナダは11月22日、クリスマス商戦に向けて大幅なプライスダウンを実施すると発表

ウォルマート・カナダは11月22日、クリスマス商戦に向けて大幅なプライスダウンを実施すると発表

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 ウォルマート・カナダ(本社:1940 Argentia Road, Mississauga, Ontario)は11月22日、クリスマス商戦に向けて大幅なプライスダウンを実施すると発表した。アメリカの小売業社が年間を通じて最大の売り上げを記録するBlack Friday(ブラック・フライデー=感謝祭翌日のセール開始日)の前日を狙って、昨年よりも2週間早いセール開始となる。

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 クリスマスまでのセール期間中、最低8,000点もの商品が割引対象となる。毎週5,000点ある通常の割引商品の数を60%も上回る大幅なディスカウントは、創業以来最大規模。

 カナダでは、数カ月前からのアメリカドルに対するカナダドル上昇に伴い、国境を越えてアメリカでショッピングを楽しむ消費者が増加し、国内消費の減少が懸念されている。また、同一商品の販売価格がアメリカよりもカナダで割高になっていることへの批判も高まっており、同社では今月初めから、本や雑誌類、グリーティングカードの小売価格をアメリカドルのレベルまで引き下げるなど、顧客からの要望に応えてきた。

 今回のセールでは、衣料品、電化製品、家庭用品、子ども用玩具、クリスマス関連商品など、さまざまな商品を格安の値段で提供。フィリップス社製42インチ・プラズマテレビ=1,197ドル76セント(通常1,397ドル96セント)、プレイステーション(3.8GB)=499ドル83セント(通常647ドル83セント)に、Black & Decker社製パン焼き機=47ドル88セント(通常79ドル96セント)など、目玉商品が並ぶ。

 「もともと今年の年頭の目標として『今まで以上に低価格での商品提供』を掲げており、最近の強いカナダドルがそれを後押ししてくれる形になった」と話すマリオ・ピロッチ社長。「今後もどんどん消費者の皆さんが驚くような価格を打ち出していく予定。わざわざアメリカ側まで行くことなく、カナダで十分安い商品を買ってもらえるよう、さらに社員一丸となって努力していくつもり」と抱負を語った。

 ウォルマート・カナダは全国に298店舗を展開している。毎日100万人以上の顧客が訪れ、7万人以上を雇用するカナダ有数の大企業。

Wal-Mart Canada

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