「FIFA08」日本発売へ-日本人8人含む19カ国のスタッフが開発

日本人プログラマーらを含む、FIFA公認サッカーゲーム「FIFA08」の開発チーム

日本人プログラマーらを含む、FIFA公認サッカーゲーム「FIFA08」の開発チーム

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 欧米で1番の売り上げ規模を誇るゲームソフト会社、EA(エレクトロニック・アーツ=本社カリフォルニア)のFIFA公認サッカーゲーム「FIFA08」(日本語版Xbox360、PS3、Wii対応)が日本で12月20日から発売が開始される。

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 ヨーロッパでは9月下旬、北米では10月にすでに発売されており、その評判の高さから発売2カ月でヨーロッパ=17%アップ、北米=8%アップの売り上げを記録している。同ゲームは、EA Canada(EAエレクトロニック・アーツ・カナダ、Sanderson Way, Burnaby)で制作され、ゲームプレイなどゲームの核となる部分を日本人プログラマーらが手がけた。

 日本では、ネクストジェン・エンジン搭載「FIFA」の発売は初めて。FIFA07を一新、より進化し発展した内容。リプレイなど動画のアップロードを容易にし、有名選手は実名で登場する。ゲーム内の動きは、実際の選手からモーション・キャプチャー技術を駆使し、再現した。ボールと選手との独立した動きを可能にし、ロナウジーニョのエラシコという個人技など100以上のスキルムーブも、組み合わせ次第で無限に作り出せる。プロダクトマネージャー・クライブさんは「他社のサッカーゲームとの一番の違いは、オンラインモードの充実。1対1だけではなく、5対5(Be a pro モード)までの対戦を可能にした。世界中の人との対戦を楽しめる。日本人からの反響が楽しみ」と話す。

 8人の日本人スタッフが同ゲームの制作に貢献。チームは、19カ国から来たさまざまな人種で構成され、21カ国語が制作現場に飛び交ったっという。プログラマーの山下崇彦さんと加藤真樹さんは「チームワークが大変。世界中から来たいろいろな人とAIなどの制作にかかわるのでまとめるのに苦労したが、これからも進化したゲームを作りたい」と次回作に向けても意気込みを語る。アニメーション担当のテクニカルアーティスト、地博之さんは「今までより断然多い5,000以上のデータを駆使した。ゲームなので、グラフィックだけでなくレスポンスにも神経を注いだ。結果、見た目をよりリアルに見せることに成功した。やってみないと分からない楽しさが満載されているので期待してほしい」とゲームファンにコメント。

 チームのリーダーであるクリエーティブ・ディレクターの牧田和也さんは「さまざまな人がいる中で、よい作品を作るために『人づくり』から始めた。みんなのビジョンを合わせることに苦労したが、チーム全体のサッカーに対する情熱があるからこそできた。新しいものを作るには、いかにリスクをとるかが重要」とチーム内での多様性がいかにゲーム作りに貢献したかを熱く語る。「日本人のFIFA08に対する関心の高さに喜んでいる。日本人として北米の会社で世界の人々、日本人のためにゲームをつくることはチャレンジ。これからも職人技で、進化したゲーム作りをしていきたい。期待してほしい」(牧田さん)とも。

 来年2月には、「FIFA Street 3」の発売も予定されている。

EACanadaEAJapan

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