
バンクーバー・イエールタウンにある「Roundhouse Turntable Plaza」(181 Roundhouse Mews, Vancouver)で10月23日、ダンスイベント「スリル・ザ・ワールド2010」が行われ、小雨が降る中、300人近くのゾンビたちとこれを見守る多くの観客でにぎわった。
ゾンビの仮装をしてマイケル・ジャクソンの「スリラー」のダンスパフォーマンスを行い、参加者数のギネス記録に挑戦する同イベント。今年は、オーストラリア、フランス、ブラジル、イギリス、日本、ロシアなど世界25カ国、200カ所以上で同時開催された。現在の世界記録は2万2,596人。今年は2万5,000人を目標にしている。
バンクーバーでの開催は今年で3回目。1回目は69人の参加にとどまったが、翌年は242人と急増、今回は286人とさらに記録を伸ばした。ダンス経験の有無を問わず、誰でも挑戦できるイベントだが、参加者たちは事前に動画サイトなどを見て個人練習やリハーサルに励んだ。
当日は、フィルムスクールの学生たちがメークを担当し、会場周辺には本格特殊メークを施した「なりきりゾンビ」があふれた。16時開始の本番を前に、主催者代表のGraham Leaさんがカウントダウンを開始。「どんよりして雨も降り出したバンクーバーこそ、『スリラーダンス』にぴったりの雰囲気。こんな日に集まって踊れる皆さんは世界中で一番ラッキーなゾンビだ」とアナウンスすると、参加ゾンビたちは迫力ある「雄たけび」を上げて会場を盛り上げた。
サレー市のベリーダンス講師Nicole Whitneyさんは「昨年参加してとても楽しかったので、今年は自分のクラスの生徒たちも一緒に連れてきた。この1週間は通常のクラスを休講して『スリラーダンス』の特訓をしたのでステップはバッチリ」と笑顔で話していた。
コスチューム・コンテストも行われ、パフォーマンス終了後に「一番おしゃれなゾンビで賞」「デートの相手は見つからないで賞」などのユニークな賞が発表された。参加費として集まった約2,500カナダドルの寄付と缶詰類は地元のフードバンクに寄付される。