子どもにハロウィーンの古い習わしを-家族の精霊、花やキャンドルで迎え入れる

ハロウィーンの古い習わしとして10月30日、「All Souls」セレモニーで花やキャンドルで死者の精霊を迎え入れた。

ハロウィーンの古い習わしとして10月30日、「All Souls」セレモニーで花やキャンドルで死者の精霊を迎え入れた。

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 バンクーバーの巨大墓地「Mountain View Cemetery」(5454 Fraser St., Vancouver)で10月30日、祖先の精霊を迎え入れる「All Souls」セレモニーが行われた。

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 ハロウィーンは、万聖節(キリスト教で毎年11月1日にあらゆる聖人を記念する祝日)の前夜祭で死者の霊が親族を訪れる日。「自分の子どもたちにハロウィーンの古い習慣を深く理解してほしい」とPaura Jardineさんが6年前に始めた同セレモニー。

 同夜は、墓地の各カ所に花やキャンドルを飾った手作りの聖堂を設置したほか、死者の似顔絵を木につるすなどして祖先の魂を温かく迎え入れた。ベトナムや中国からの移住者の名前が刻まれた聖堂もあり、宗教に関係なく大勢の人々が明かりのともった墓地を歩いた。

「カナダはたくさんの習わしが入り混じった国。昔(カナダに)移住してきた人々は、自国の文化や習わしを捨ててカナダにやって来た。そんな人々のために、みんなが参加できるカナダらしい新しいものを作りたかった。死者の存在を覚えておくため、ろうそくをともすのはどの国の文化でも共通すること」とPauraさん。

 家族で訪れていたRonさんは「自分の祖先の墓はここにはないが、聖歌隊の合唱を聞きながら墓地を周っていたら気持ちが温かくなった。これは、子どもにも伝えたい文化」と話す。

 11月2日まで。

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