St. Andrew’s Wesley Church(1022 Nelson Street., Vancouver)で12月22日、Winter Harpによるクリスマスコンサートが開かれる。今年で15回目となる公演のフィナーレ。
中世貴族の衣装に身を包んだ演奏者たちが、100本以上のろうそくが灯されたステージに登場し、ハープやバイオリン、パーカッション、歌、詩の朗読などさまざまなパフォーマンスを繰り広げる。芸術的な演出に加え、技術面でもレベルの高い水準が要求され、公演前や公演途中に合計204本もの弦の調整をする必要があるという。今回のコンサートでしか目にすることができない珍しい中世の楽器なども登場する予定だという。
演奏曲は、代表的なクリスマス・キャロルなどのほか、中世の音楽に世界中からフラメンコやラテン、ポップスなどの要素も取り入れるなど、変化に富む。今年は、バンクーバーのバイオリニスト、マーク・フェリスさんもゲスト奏者として参加する。
同グループは1992年に結成され、バンクーバーでごく小さなコンサートを開いた。その後、カナダだけでなくアメリカまで活動の範囲を広げ、クリスマスコンサートとしてはBC(British Columbia)州で人気を集めるグループのひとつとなった。今回のチケットも9月の4回公演は完売、10月のメープル・リッジでのチケットが完売となり追加公演が決定した。ウィニペグ公演のチケットは1週間で600枚が売れ、中にはひとりで100枚まとめて購入した人もいたという。
代表者でハープ奏者のローリー・パパジョンさんは「クリスマスコンサートを始めた当初は、ここまで来れるとは思わなかった。チケットが売り切れたり、スタンディング・オベーションを受けたりするのは、自分たちにとって最高のクリスマスプレゼント」と喜ぶ一方、「クリスマスが好きな人なら、必ず私たちのコンサートを気に入るはず」と自信を見せる。
これまでのコンサート参加者は「とにかく感動した。こんなに美しい音色は聴いたことがない。心に染み入るようだ」と口をそろえる。開演は19時30分。チケットは28ドルで、チケット・トゥナイト(TEL 604-231-7535)で発売中。