英誌エコノミスト・インテリジェンスユニット(以下、EIU)が毎年発表する「世界で最も住みやすい都市ランキング」でバンクーバーが5年連続で1位に輝いた。
バンクーバーは「自然と都市が共存する美しい街」以外にこれといって特筆する所がないこともあり、昨年の五輪開催前には「世界で最も住みやすい都市での五輪開催」と取り上げられ、これまでバンクーバーを知らなかった人からの注目も浴びた。
バンクーバーの住人からは「こんな雨ばかりの都市なのに?」「不動産価格や物価がこんなに高いのに?」と疑問の声も聞こえるが、ランキングは世界140都市を対象に治安や医療、文化、環境、教育、基幹施設の充実などの30項目でスコアを測ったもの。バンクーバーは98%を獲得し1位をキープした。
今年のトップ10シティーは昨年とほぼ変わらず、2位はオーストラリアのメルボルン、3位はオーストリアのウィーン、4位・5位は同じくカナダのトロントとカルガリーがランクインしている。日本は東京(18位)を抑えて大阪が12位とアジア圏ではトップに立った。
EIUのレポートでは「基幹施設・環境・文化のカテゴリーを上昇させた冬季オリンピック、パラリンピック開催の成功がバンクーバーの首位を強固なものとした」と理由の一つを挙げている。