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バンクーバーで「グリーン・シティー・レース」-「アースデー」で初開催

アースデーイベント「Green City Race」の第1関門として、リンゴの苗木の植樹を行う参加者たち

アースデーイベント「Green City Race」の第1関門として、リンゴの苗木の植樹を行う参加者たち

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 トロント、バンクーバーを中心にカナダ全土で環境保全活動を展開する非営利団体「Evergreen」(107-555 Great Northern Way, Vancouver、TEL 604-689-0766)が4月21日、今年初めての試みとして、アースデーにちなんだプログラム「Green City Race」を開催した。

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 同団体では例年、アースデーに市民による植樹活動を行ってきたが、1月に新しく着任したプログラムディレクターのJessica Laxさんが、「参加する人たちがゲーム感覚で楽しみながら地球に優しい環境作りについて考える機会を作ろう」と提案。「バンクーバー市内で実施されているエコ関連プロジェクトについての認知度を高めること」を目的として、テレビの人気リアリティー番組「The Amazing Race(アメージング・レース)」のスタイルを取り入れた宝探しエコイベントを企画した。

 27チーム、50人以上の参加者たちは、チームごとにクイズ形式になったヒントを基に、市内3カ所に設けたチェックポイントを順に通過しながら、最終ゴールを目指した。スタート地点では、各チームにつき1本ずつ、リンゴの苗木を植樹する作業が課題として与えられ、終わったチームから次のポイントへと出発。問題の中には、かなり専門的な知識が必要なものなどもあり、路上に座り込んでスマートフォンを使って検索したり、通行人に尋ねたり、友人に電話をかけたりして答えを探そうと悪戦苦闘する参加者たちの姿も見られた。

 「移動手段は、徒歩か公共交通機関のみ」「とにかく楽しむこと」の基本ルールに沿って、参加者たちは各ポイントを移動。レース途中で、「バスの運転手さんにちゃんとお礼を言う」「道端の雑草を抜く」「地球に優しいことを実行している人を探す」「電気自動車の充電スポットを見つける」「オーシャンワイズプログラムに参加しているレストランを探す」などのエコ関連写真を撮影したチームにはボーナスポイントが与えられた。

 初回優勝を果たしたのは、DaveさんとJackieさん。「天気も良く、市内をあちこち歩き回っていろいろと新しい発見ができてとても楽しかった。コミュニティーガーデンについて聞いたことはあったが、こんなにいろんな場所に普及しているとは知らなかった。次はもっと勉強してどんな問題にもすぐ答えられるようにして参加したい」(Daveさん)と、リサイクルショップでスタッフが調達した中古トロフィーを手にして笑顔を見せた。

 「参加者からのフィードバックを参考にして、次回はよりスムーズに、より楽しいイベントとして開催できるようにさらに工夫して、是非毎年のアースデー恒例行事にしていきたい。今回のイベント参加をきっかけとして、(Evergreenの)ボランティア活動にも興味を持ってもらえればうれしい」と話すJessicaさん。イベントの収益金は、同団体のコミュニティープログラム運営費として寄付される。

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