米・デンバー発のメキシカンレストラン「Chipotle Mexican Grill」(818 Howe Street, Vancouver、TEL 604-683-6394)が昨年12月13日にバンクーバー・ダウンタウンにオープンしてから2カ月以上が過ぎ、連日、昼夜を問わず、多くの客でにぎわう人気店となっている。
アメリカを中心に、カナダではトロントに5店舗、フランスやイギリスなど世界各国に1350店以上を展開している同チェーンのBC(ブリティッシュ・コロンビア)州初進出となった同店。Gustavo DeLeonオーナーは「アメリカでおいしいと評判の『Chipotle』のブリトーやタコスを食べるために、わざわざ国境を越えて出掛けていたというお客さんもいて、バンクーバーでのオープンをとても歓迎してくれている」と反響を喜ぶ。
天井が高く、広々とした3662平方フィートの店内には、ブースとカウンタースタイルのテーブル席を合わせて83席設ける。来店客ごとに、4~5人のスタッフが分担して流れ作業で対応するため、「ピーク時に行列ができても、待ち時間はそれほど長くならない。忙しい仕事の合間にさっと食事を済ませたい人たちも大丈夫」(Gustavoさん)。
同店で使用する材料は、できるだけ地元のオーガニックのものを仕入れ、「例えばレタスは、より栄養価の高いロメインレタスを使う」。「『ファストフードは不健康な食べ物」』という先入観を変えたかった」というChipotle Mexican Grill社CEOのSteve Ellisさんのコンセプトに基づき、肉類は成長ホルモン剤や抗生物質を使わずに飼育している農場から取り寄せるなど、「ほかの店より少し割高になるかもしれないが、高品質でおいしいものを提供する」と自信を見せる。
メニューは、ブリトー、ブリトー・ボール、サラダ、タコスから一つを選び、チキン、ポーク、ビーフ、ベジタリアンのうち好きな具材を選択、サルサの辛さも選んで完成する(各8.95カナダドル)。自家製チップス(1.21カナダドル)、グアカモーレ(アボカド・ディップ、2.21カナダドル)の追加も可能。
「100人いれば100種類のオーダーがある」と説明するGustavoさん。「バンクーバーの人たちはグアカモーレ(アボカド・ディップ)を好む人が特に多い気がする。毎日フレッシュなアボカドを仕入れて、店のキッチンで1日最低150個は刻んでいる」とも。その日に調理したものは、その日のうちに消費することを原則とし、残ったものは地元のシェルターなどに寄付する。
営業時間は11時~22時。ファクスやオンラインオーダーのほか、専用アプリを使って事前に注文して、行列に並ばずに店頭ですぐに受け取ることもできる。