加のLCC「WestJet」のクリスマス動画が話題に-搭乗客に桁外れなサプライズ

希望通りのプレゼントを手にした子どもの表情は「プライスレス」

希望通りのプレゼントを手にした子どもの表情は「プライスレス」

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 カナダの航空会社「WestJet」(本社:カルガリー)が12月8日に公開した動画「WestJet Christmas Miracle(ウエスト・ジェット・クリスマスの奇跡)」が初日で100万アクセス、1週間で2700万アクセスを突破し、1万5000件以上のコメントも寄せられ話題になっている。

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 同社の「クリスマスどっきり企画」は今年で2年目。昨年は12月初めに、カルガリー空港で社員たちが、こびとやトナカイに仮装してフラッシュモブを行い、疲れた表情でトロント行きの深夜便に乗り込む直前の搭乗客らに笑顔を届けて話題になった。昨年の動画は、数週間で50万アクセスに達したが、今年は、それを大幅に上回るスピードで「感動するクリスマス動画」のうわさが広まり、日を追うごとにアクセスが急増している。

 動画の舞台は、トロント国際空港、ハミルトン国際空港、カルガリー国際空港の3カ所。19台の隠しカメラで搭乗客の様子を撮影しながら、同社のデジタル・コマンド・センターと150人以上の社員ボランティアたちが総力を挙げて、8月から取り組んできた壮大なサプライズ企画を遂行する。

 搭乗手続きカウンターに設けた「バーチャル・サンタ」コーナーで、乗客たちは画面のサンタクロースと楽しく会話し、大人も子どもも全員が「クリスマスに何が欲しいか」をサンタに打ち明けてから、それぞれカルガリー行きの飛行機に搭乗すると、到着してまず最初に手荷物受け取りエリアに出てきたのは、自分たちのスーツケースではなく、一人一人の名前が書いてあるクリスマスプレゼントだった。驚いてぽっかりと口を開ける人、「Oh, my God!」「No way!」と繰り返し、念願のアンドロイドを手にして目を丸くする子ども、感激して泣き出す人などであふれる中に、サンタクロースが「Ho! Ho! Ho! Merry Christmas!」と笑顔で登場。「皆が力を合わせて一つになれば、奇跡を起こすことができる」というナレーションで締めくくる。

 サプライズを成功させるための制限時間は、カルガリーまでの飛行にかかる約4時間30分。スタッフたちは、計250人以上のリストを片手に買い物に走り回り、きれいに包装した後、それぞれの乗客の名前を書いたシールを貼る作業に明け暮れた。買い物リストの中には、「下着と靴下」「カメラ」「スケートボード」「ぬいぐるみ」など、比較的容易に探せるものだけでなく、「新車」「ダイヤモンドの指輪」「大画面テレビ」などサンタとこびとたちを悩ませるアイテムも。

 同社広報副代表のRichard Bartremさんは「昨年から始めたホリデーシーズンのキャンペーンで、今回は誰もやったことのない挑戦をしようと考えた。いきなりプレゼントが届いて驚きつつも大喜びしたのは乗客の皆さんだけでなく、サプライズを仕掛けた側の社員たちの心にもホリデースピリットが響き、感動を分かち合える企画になった」と振り返る。

 SNS広報担当のEmily Wilchさんは「トロントやバンクーバー、カルガリー、エドモントンなど、カナダの主要都市を含め、アメリカやヨーロッパも合わせた計88都市を結んでいるので、次にどこでどんなサプライズがあるかは未定。常に顧客の皆さんを驚かせ、楽しませるためにはどうしたらよいか考えている」とコメントを寄せた。同社では、今回の動画アクセス数が目標としていた20万回に達したので、Ronald McDonald House Charitiesを通して、恵まれない環境にある家族がクリスマスに里帰りができるよう航空券の寄付をすることが決定している。

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