見る・遊ぶ 暮らす・働く

バンクーバーの聖火台、再び点灯-カナダ代表の金メダルたたえる

カナダ代表の金メダルを祝って点灯されたバンクーバーの聖火台

カナダ代表の金メダルを祝って点灯されたバンクーバーの聖火台

  • 0

  •  

 Vancouver Convention Centre(1055 Canada Place, Vancouver)西館に隣接する五輪聖火台広場「Jack Poole Plaza」で2月23日、男子ホッケー・カナダ代表の金メダル獲得とソチ五輪閉幕を祝って聖火が再点灯され、雪が降る中、一目見ようと集まった大勢の市民や観光客らでにぎわった。

「ホッケーはカナダのもの」のプラカードを持ち、記念撮影に応じるボランティアAtti Torokさん

[広告]

 7日のソチ五輪開幕に合わせて、カナダ国内の五輪開催地ではモントリオールの聖火台が点灯、カルガリーの聖火台でもカナダ代表が金メダルを取った日に点灯していたが、バンクーバーでは何の動きもなかった。「オリンピック・スピリットはどこへ行った?」「選手たちへのサポートの気持ちを表したい」と市民から多くの声が寄せられたため、4年前のバンクーバー五輪開幕日の2月12日20時から2時間限定で点灯した。

 同広場を管轄するBC Pavilion CorporationのKen Cretney社長は「市民の皆さんの五輪に対する思いの強さは、地元開催後4年たっても素晴らしいオリンピック・スピリットが根強く残っていることの表れ」と今回の点灯理由を説明。五輪開催期間中を通して点灯し続けるためには20万カナダドル以上という莫大(ばくだい)な費用がかかるが、今回は有志からの寄付により、カナダ選手の金メダル獲得ごとに18時~20時の2時間ずつ点灯することが可能になった。

 今回のオリンピックでカナダ選手団は、女子ボブスレー、男女カーリング、女子スキークロス、男女アイスホッケー、と日程後半に金メダルを量産したため、連日聖火が点灯。最終日の男子ホッケー決勝戦は、バンクーバー時間で早朝4時からの試合にもかかわらず多くの市民が街に繰り出し、特例で営業時間延長を認められたバーやパブに集まって観戦するなど、メダルの行方に強い関心が集まっていた。カーリングに続いて、アイスホッケーでも男女そろって金メダルのニュースに国全体が沸き、聖火台の周りには、カナダ国旗やホッケージャージー、バンクーバー五輪グッズの「レッドミトン」などを身に着けて記念撮影をする人たちが数多く集まった。

 「Hockey is Canada’s Game.(ホッケーはカナダのもの)」のプラカードとカナダ国旗を手に、多くの人たちとの写真撮影に快く応じていたのは、バンクーバー五輪のボランティアとして会場間の移動バスで運転を担当していたAtti Torokさん。「普段も時間があるときは、ここで(バンクーバー五輪でのボランティアのシンボル)ブルージャケットを着て、観光客にオリンピックのときのことを話したり、聖火台の説明や観光案内をしたりしている。毎年ボランティアをした人たちで同窓会も開いている」と話し、「こうして聖火の下に多くの人が集まるのはとてもうれしい。国や言葉が違っても、ここに来ると皆が笑顔になる。オリンピックは今日で終わりではない。これから始まるパラリンピックの時も、同じように選手たちに声援を送り続けてほしい」と呼び掛ける。

 バンクーバーでは、聖火点灯のほかにカナダプレースで、金メダル獲得の日の16時に国歌「O Canada」の最初の4つの音を汽笛で鳴らして祝福していた。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース