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バンクーバーの11歳少女が「国歌斉唱の旅」企画 一家で世界80カ国巡る

間もなくチャリティー目的で世界80カ国を周り訪問国の子どもたちと国歌を歌う旅に出発するカプリちゃん

間もなくチャリティー目的で世界80カ国を周り訪問国の子どもたちと国歌を歌う旅に出発するカプリちゃん

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 バンクーバー出身のカプリ・エベリット(Capri Everitt)ちゃん(8)が11月20日、世界80カ国を巡り各国の子どもたちと国歌を歌う旅に両親、弟と出発する。現地での収益は全て子どもの人権を守るために活動する「SOS子供の村(SOS Children’s Villages)」に寄付する。

 カプリちゃんはきっかけについて、「毎日の生活の中で、当たり前のようにできることができない子が世界にはたくさんいると知って、何か自分にもできないかと今回の旅を思いついた」と話す。5歳から歌やダンスを習いミュージカルの舞台に立ったこともあるといい、「自分が得意な歌で役に立てたら」と国歌斉唱の旅を両親と考えた。

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 国歌にしたのは「全ての子どもがポップミュージックを知っていて楽しめる環境にいるわけではない。その国の国歌なら知っているのでは」との思いから。全て現地の言葉で歌うため、出発間際まで発音指導を含めて「毎日練習する」という。カプリちゃんは「54国歌くらい覚えたが中国語の歌は本当に難しくて大変」と肩をすくめる。

 旅は11月20日、首都オタワの国会議事堂でカナダ国歌斉唱を皮切りに出発。その後、ドミニカ共和国、メキシコ、チリ、アルゼンチンなど、12月20日のカーネギーホールでの斉唱を挟む以外は南米各国を訪問。ニュージーランド、オーストラリアを経て日本、韓国、フィリピン、インドネシアへとアジアの旅に進む。インド、トルコを経た後、4月はスペイン、フランスとヨーロッパへ。北欧、東欧を巡り、8月にアイルランド、イギリス、アイスランド。8月17日に再びアメリカの地を踏み全行程終える予定。

 旅費の一部はFlight Centreなどのスポンサーを受けたが、ほぼ自費とも。訪問国では主に「SOS子供の村」に滞在し現地の子どもたちと過ごす時間も多く持つ。母親のケリーさんは「歌を歌うだけでなく現地の子どもと共にする生活からも多くを学べる」と期待を寄せる。

 カプリちゃんと弟のボウエン君(8)は旅に備えて今年からホームスクール(自宅学習)に変更。母親のケリーさんの指導のもとカプリちゃんは6年生の課程をほぼ終えており旅行中は「各国の女性」というテーマのプロジェクトレポートを作成するのみという。春から通常の家事と子育て、自分の仕事、全行程の手配、留守中の自宅の借家人探し、子どもの学習指導をこなしてきたケリーさんは「確かに忙しかったけど家族で同じ目的に進むためだから。それよりも旅への期待の方が大きい」とほほ笑む。

 出発まであと一カ月となり、荷物の準備も忙しい一家。カプリちゃんは「スーツケースは一人1つと決まっているのに自分の部屋の物全部持って行きたいから大変」と打ち明け、「今は旅がとにかく楽しみ」と笑顔を見せる。

 2月17日に来日予定のカプリちゃん一家。「東京で多くの日本の子どもたちと一緒に歌えるのを楽しみにしている」と参加を呼び掛ける。一家の旅の様子はサイト「Around the World in 80 Anthems」に掲載する。