バンクーバー市議会で、グランビル・アイランドとオリンピック選手村建設予定地間の路面電車用軌道の取り換え工事案が可決され、850万カナダドルの投資が決定した。Canada Mortgage and Housing Corporation (CMHC、カナダ住宅貸し付け協会) Granville Islandがグランビル・アイランド入り口の駅建設資金を調達する予定。
現在、グランビル・アイランドとサイエンス・ワールド間に走る路面電車Downtown Historic Railway(DHR)は、主に観光客を対象として、夏季(5月~10月)限定で週末のみ運行しているが、同市は2010年冬季オリンピック開催に向けて路面電車路線をさらに延長することを提案。市の原案によると、最終的には、中華街、ガスタウンなどを通ってスタンレーパークまで運行できるように計画している。
モデル都市として、米・オレゴン州ポートランドや豪・メルボルンを挙げ、安全で騒音が少なく快適な交通手段としての路面電車の路線を確立するのが狙い。
Sam Sullivanバンクーバー市長は「2010年冬季オリンピック開催中に、バンクーバーがどれだけ環境に配慮した交通機関に注目しているかを示す最高の機会。どんどん拡大し続けるコミュニティーに対処でき、環境に優しく、よりアクセスしやすい交通手段を提供するために、このプロジェクトを成功させたい」と話す。
CMHC Granville Island取締役のLino Siracusaさんは「地域住民や観光客にとって、グランビル・アイランドへの交通の便がより容易になり、自家用車を使わずに移動する人が増えることになるのでは」と期待する。
DHRの運行を取り仕切る非営利団体Transit Museum Society副代表のDale Lairdさんは、「バンクーバーの鉄道の歴史は古く、Cambieエリア西の部分など今すぐに修理を要するところもある。今回の市議会の決定は、環境保護に役立つ交通手段を支援することになるので、大変喜ばしいこと。今後もDHRの運営に協力していきたい」と抱負を語る。
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