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バンクーバーで「WE Day」 1万8千人の子どもたちに社会貢献訴え

We Day 発案者のキールバーガー兄弟 (写真=Jamie Pho for WE Day)

We Day 発案者のキールバーガー兄弟 (写真=Jamie Pho for WE Day)

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 バンクーバーのロジャースアリーナ(800 Griffiths Way, Vancouver)で11月3日、「WE Day」が開催された。有名子役や元首相夫人など著名人らも参加しBC州各地から来場した1万8千人の学生たちに「あなたなら世界を変えられる」と呼び掛けた。

ゲストのジェイコブ・トレンブレイ君 

 「WE Day」は子どもたちに「世界を少しでも良い場所にするためにできることを始めよう」と呼び掛けるイベントで、2007年にカナダ人のキールバーガー兄弟がトロントで始めた。現在はカナダ、アメリカ、イギリスの14都市で開催され、毎年計20万人の小中高校生を前に俳優やミュージシャンなど著名人や社会活動家などが参加し、環境問題や差別、いじめ、発展途上国などの問題を解決するために活動することの大切さを説いている。

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 今年はシリアからカナダに移民した青年、難病の少女、先住民族出身の少女などの一般人と共にマーガレット・トルドー元首相夫人、映画「Room」にも出演した人気子役ジェイコブ・トレンブレイ君、ダンサーのポーラ・アブドゥルさん、俳優のジョージ・タケイさん、ユーチューバーのリリー・シンさんらも参加、それぞれの体験を話し大きな喝采を浴びた。

 マーガレット・トルドー元首相夫人は双極性障がい患者としての体験を話し、「病気であることを隠そうとせずに専門家の助けを受けて」と呼び掛け、ジェイコブ君は障がいのある男の子が主人公の新作出演映画「Wonder」にちなみ、周囲の人に優しさを届けることの大切さを、タケイさんは過去の日系人への差別について話し、多様な民族が共に暮らせる世界の素晴らしさを訴えた。

 幼少のころから難病と闘う女性は「自分は病気の子というだけでなくアーティストでありフェミニストでもある。一つのラベルだけを誰かに貼るのはやめよう。皆多くの可能性があるのだから」と話し、2015年にシリアからカナダに移民したHani Al Mouliaさんは爆撃に怯えて暮らした体験を話しながらカナダで家族が安心して暮らせる喜びを語った。

 BC州では昨年は920の小中高校の生徒が参加して計70万時間のボランティア活動を行い、1700万カナダドル以上の寄付金を集め、自然災害やシリア難民、いじめ問題などを解決するための支援をしている。キールバーガー兄弟は「皆で力を合わせれば何でもできると子どもたちに知ってもらいたい。身近な小さなことから始めて世界を変えていこう」とロックコンサートさながらの会場で熱く呼び掛けた。

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