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世界一臭くて大きい花「ショクダイオオコンニャク」、バンクーバーで咲く

開花した「ショクダイオオコンニャク(英語名Titan arum)」 (写真提供=Bloedel Conservatory)

開花した「ショクダイオオコンニャク(英語名Titan arum)」 (写真提供=Bloedel Conservatory)

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 バンクーバーのブローデル温室(4500 Cambie St. Vancouver)で7月16日、世界で最も大きくて臭い花として知られる「ショクダイオオコンニャク」が開花した。

別名コルプスフラワー(死体花)とも呼ばれている

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 2016年に同温室が入手してから現在6年目のショクダイオオコンニャク。最初の花を咲かせるまでに約7~10年かかるといわれており大切に育てられてきたが、ここ6週間で急激に6フィート(約2メートル)の高さまで成長。つぼみが大きくなり開花の兆しを見せ始めたため、植物園では「フェスタ―叔父さん」と名付け成長と開花状況をSNSなどで発信。BC州では初めての開花で「次は2年後、もしくは10年後か二度と咲かないかも」と、誰も予期できないまれでエキゾチックな花の開花に注目が集まっていた。

 直径約90センチの花は赤紫色。開花と同時に「腐った生ごみ」「汗を吸った靴下」などといわれる臭いを発することでも知られている。マーケティングコーディネーターのEmily Schultzさんは 「15日夜から開花して臭いを発し始め、温室オープンのため16日午前7時にドアを開いた瞬間から強い臭いがドーム型の温室に充満していた。臭いは開花から12時間で消えていくが早朝にその『香り』を嗅いだ入場者たちからは『死んだネズミの匂い』などと大きな反響があった」と話す。

 同花は2日間(48時間)しか咲かない珍しい花。通常の何倍となる数千人の入場客が炎天下の中、約1時間待ちの列を成している。

 植物園では開花している期間のみ開園時間を7時~23時に延長して対応する。入園料は一般=6.50カナダドル、シニア(65歳以上)・ユース(13歳~18歳)=4.35カナダドル、子ども(4歳~12歳)=3.15カナダドル。

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