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バンクーバーで映画「東洋の魔女」 元祖スポ根アニメに与えた影響も

バンクーバーで9月16日から、日本女子バレーボール代表を追ったドキュメンタリー「東洋の魔女(原題Les sorcieres de l’Orient)」(Julien Faraut監督)上映(写真提供=The Cinematheque)

バンクーバーで9月16日から、日本女子バレーボール代表を追ったドキュメンタリー「東洋の魔女(原題Les sorcieres de l’Orient)」(Julien Faraut監督)上映(写真提供=The Cinematheque)

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 バンクーバーの映画館The Cinematheque (1131 Howe St. Vancouver )で9月16日から、1964年東京五輪で金メダルを獲得した日本女子バレーボール代表を追ったドキュメンタリー「東洋の魔女(原題Les sorcières de l’Orient)」(Julien Faraut監督2021年)を上映する。

当時の選手

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 作品は高齢になった選手たちが当時を振り返って語り会う様子のほかに、金メダルをかけたソ連との試合、激しい練習風景、日中は工場で働いていた選手たちの様子など貴重な映像を交え、戦後の焼け野原からの復興を世界に示す「東京五輪で金メダル」という期待に応え国民を熱狂させたチームを振り返る。

 作品では「父親のようだった」と慕われた大松監督と選手たちの絆の深さを紹介しながら、随所に同チームに影響を受けたアニメ「アタックNo.1」からのシーンを挟み、日本のスポ根アニメに描かれるスパルタ式の練習と深い師弟関係に視線を向ける。紹介される「負けたら日本には住めないと思っていた」という選手の言葉は選手たちが当時受けた重圧の大きさを伺わせ、注目アスリートへの国民からのプレッシャーのあり方にも疑問を投げかける。

 同館では「敗北したチームから『東洋の魔女』という差別的なあだ名をつけられ、復興を目指す五輪開催国で表彰台に上るという大きなプレッシャーを背負いながらも彗星の様に表れ活躍したチームを追う芸術的なスポーツドキュメンタリー」と評し鑑賞を呼び掛ける。

 映画館での上映は16日、17日、19日、22日の4回。ストリーミングは16日~29日まで。料金は一般=14カナダドル、シニア(65歳以上)=12カナダドル、学生=10カナダドル。上映時間、チケットの購入方法は映画館サイトに掲載する。

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