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バンクーバーでアートスタジオ公開イベント 日本人アーティストも参加

現地在住の日本人アーティスト、Taka Sudoさんも参加(撮影=Pablo Zamudio)

現地在住の日本人アーティスト、Taka Sudoさんも参加(撮影=Pablo Zamudio)

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 バンクーバーのイーストサイドで11月12日から、毎年恒例のアートスタジオ公開イベント「Eastside Cultural Crawl」が開催され、現地在住日本人アーティストTaka Sudoさんも参加する。The Eastside Arts Societyによる開催で今年は25周年。

Sudoさんの作品「daybreak」

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 イーストサイドを制作拠点とするアーティストたち約400人が年に一度スタジオを一般公開する同イベント。毎年多くの人が訪れアーティストたちと交流、作業現場を見学したり作品を購入したりする。

 会場のひとつShady Acres Artist Studios(1235 Hastings St.)のスタジオで参加するTaka Sudo さんはバンクーバーを拠点に活動する日本人アーティスト。ウッドパネルやキャンバスなどにスプレー、アクリル絵の具、ペンなどを使用し描く色鮮やかな作品は地元紙表紙への掲載や壁画フェスティバルなどでも注目を集めている。

 Sudoさんは制作する作品のコンセプトを「都会的な要素と自然のオーガニックな要素など、真逆の要素や違う要素をひとつの作品の中でミックスさせている」と説明する。「ネオンカラーや、アブストラクトな状態は都会からのインスピレーションで、それを組み合わせて動物の形やオーガニックな形を作っている。育った日本とカナダでの経験がバックグラウンドとして影響していると思う」とも。

  カナダに来るまでアーティストとしての活動経験は無く「アートスクールで学んだことも無かった」と話すSudoさん。映画製作の勉強をしていた頃にシナリオから絵コンテを作る作業があり、2時間の映画ではなく絵一枚で表現ができるのでは、と絵を描くようになった。スキーが目的で住んだウィスラーで絵を描くうちに、作品が地元紙の表紙などに掲載されるようになりアーティストとしての活動が広がっていった。

 「カナダでは作品だけ見て良いと思ったらバックグラウンドは後付けで見てくれるところがある。作品だけで判断してくれるというところが自分にはやりやすいと感じている」と未経験から始めたアーティスト活動を振り返る。「好きなことを一生懸命本気でやっていると誰かが見てくれる。変に成功するために流行りのクリエイティビティ―や表現方法を探すより、自分が本当に良いと思うものを素直に追及していければ、と感じている」(Sudoさん)

 今年の参加スタジオはShady Acres Artist Studios (1235 E. Hastings St. )、Parker Street Studios (1000 Parker St. )、ARC(1701 Powell St. )など多数のアーティストが参加するビルから小さな個人スタジオまで50カ所以上。期間中Firehall Arts Centre (280 E.Cordova St. )、Pendulum Gallery(885 W. Georgia St. )、The Cultch(1895 Venables St. )などのギャラリーでも作品を展示する。

 プレビューウイークエンドの11月12日~14日はスタジオごとに時間予約が必要。18日~21日は例年通り予約なしで一般に公開する。予約の方法、スケジュール、各会場の情報はサイトに掲載する。来場にはCOVID19ワクチンの接種証明とIDの提示が必要。オンラインでのトーク企画やバーチャルスタジオツアーなども企画する。

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