バンクーバー国際空港近くのリッチモンドに江戸前すし店「Edokko Nigiri Sushi」（3679 Westminster Hwy #120,Richmond、TEL 604-273-7778）がオープンして2カ月がたった。

「Edokko Nigiri Sushi」のウナギ御前

　4月下旬にソフトオープンした同店は、リッチモンドで20年以上営業する「Takeya Sushi」（8671 No 1 Rd.#17,Richmond）の系列店。マネジャーのユウハさんは「『Takeya Sushi』はパンデミックで店内飲食をやめテイクアウトのみの営業となったが、常連のお客さまからは店内飲食の再開を望む声も聞いていた。テイクアウトや弁当の販売が好評だったこともあり、同じNo.1通り沿いに店内飲食ができる店を出すことに決めた」と経緯を話す。

　高い天井に広い窓がある2200スクエアフィートの店内には約60席をゆったりと配置。以前も日本食レストランが営業していた場所に2カ月ほどで内装を整え開店した。

　ヘッドすしシェフの橋本靖浩さんは「北米仕様のすしではなく、握りずし、刺し身、魚料理など日本で食べられる伝統的な料理を中心に提供している」と説明。「日本から仕入れるウニ、イカ、サヨリ、コハダなど、日本では定番だがこちらではあまり見かけないネタも提供しているので喜んでもらえるのでは」とも。

　ランチメニューは、にぎりずしと天ぷらなどがセットのNigiri Gozen（32.95カナダドル）、刺し身や天ぷら、茶わん蒸し、小鉢などがセットのSashimi Gozen（35.95カナダドル）、Unagi Gozen（38.95カナダドル）などを含めたセットメニューを中心に提供。ディナーは、Unagi Gozen（ランチ・ディナーともに提供。価格が異なる）、Aji Sashimi（49.50カナダドル）、Premium Nigiri（58カナダドル）、各種握りずしなどを提供する。

　ユウハさんは「口コミを中心に知ってもらえて、週末などは予約をしていただいた方が良い日も増えてきた。空港にも近く、無料の広い駐車場もあるのでリッチモンド以外の地域からも来てもらえれば」と期待する。

　橋本さんは「いろいろな品を楽しめるセットの御膳、ひつまぶしは珍しいようで好評。日本に行ったことのある方など、好きな握りを単品で頼まれるお客さまもいる」と手応えを話す。「本格的な和食を広げていきたい。北米向けのメニューではなく日本の方にも喜んでもらえる味を提供していければ」と意気込む。

　営業時間は、ランチ＝11時30分～14時、ディナー＝17時～20時。月曜・火曜定休。