バンクーバー市内のビール醸造所「Molson Canadian」(1550 Burrard Street, Vancouver)で2月11日、1年後に控えた冬季オリンピックに向けた巨大フォトモザイク「2010 Mural Project」の除幕式が行われた。
同社ビルの表通りに面した壁面を、社員250人分の顔写真をプリントした約4,000平方フィートに及ぶ大きさの垂れ幕が覆っている。今後、一般からの写真投稿を募り、約1万人分の顔写真を使ったモザイクを完成させる。出来上がるにつれて、オリンピックをテーマにした絵柄と選手たちへのメッセージが浮かび上がる仕組み。
当日、会場に集まった人たちはビール片手に「Help Team Canada(カナダ選手を応援しよう)」「Raise a glass(乾杯)」などのプラカードを掲げて、一大プロジェクトの始まりを祝った。
同社ブランド・ディレクターのDavid Bigioniさんは「(同プロジェクトは)オリンピックでバンクーバーを訪れる世界中の人たちを歓迎するための準備」と話し、「カナダ全土の人たちがオリンピック開催を身近に感じてもらい、みんなが応援している気持ちを選手たちに伝えることで試合での力になれば」とプロジェクトの趣旨を語る。
毎日通勤時に同ビルの前を通るというMarkさんは「昨日まで壁一面に黒い幕がかけてあったので何があるのか不思議に思っていたが、これでやっと謎が解けた。早速、自分も写真を投稿してオリンピック開催の記念に残るようにしたい」と話していた。
同プロジェクトの完成作品は、オリンピック開幕前日に公開する予定。完成作品をデザインしたポスターも販売予定で、売り上げはカナダ代表チームに寄付する。
写真は同社サイトから投稿できる。カナダ在住で飲酒可能年齢(19歳以上。アルバータ州・マニトバ州・ケベック州は18歳以上)であれば、誰でも参加できる。