バンクーバーの桜ガイドブック出版-記念イベントに「桜ケーキ」も

Langleyのケーキ店「Mozart Bakery and Cafe」が特別注文を受けて作った「桜ケーキ」。砂糖菓子でできた小さな桜の花100個をひとつひとつ丁寧に飾りつけた。

Langleyのケーキ店「Mozart Bakery and Cafe」が特別注文を受けて作った「桜ケーキ」。砂糖菓子でできた小さな桜の花100個をひとつひとつ丁寧に飾りつけた。

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 バンクーバーの春を彩る36,000本以上の桜を祝う恒例イベント「Vancouver Cherry Blossom Festival(バンクーバー桜祭り)」まであと1カ月に迫った2月28日、VanDusen Botanical Garden(ヴァン・デューセン植物園、5251 Oak Street, Vancouver)でバンクーバーの桜ガイド本「Ornamental Cherries in Vancouver」出版記念イベントが開かれた。

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 当日は、著者のDouglas Justiceさんがサイン会を行い、来場客の質問に笑顔で応じる姿も見られるなど、和やかな雰囲気で会が進行。バンクーバーで楽しむことができる35種類の桜の木を写真入りで詳しく紹介した同書の完成を祝った。会場では特製「Cherry Blossom Cake(桜ケーキ)」が振る舞われ、用意した100人分のケーキがイベント開始から1時間もたたないうちにすべてなくなってしまうほどの人気を見せた。

 同ケーキは、バンクーバー郊外のケーキ店「Mozart Bakery and Cafe」(#12-20349 88 Ave., Langley、TEL 604-882-0433)が今回のイベントのために特別に注文を受けて提供したもの。バニラ風味のスポンジケーキをベースに、鮮やかなピンク色のチェリー・フィリング、ホワイトチョコ・クリーム、バニラビーン入りバタークリームの3種を挟み、フォンダン(砂糖液に水あめを加えて練ったもの)と桜の花をかたどった砂糖菓子で豪華なデコレーションを施した。

 ペーストリー・シェフのEstelle Mathesonさんは「すべての飾り付けを完成させるのに、最低4時間はかかった。合計200個の小さな花を一つずつ手作りするのは大変だが、桜の花の繊細さをイメージしながら丁寧に仕上げた」と話す。

 同フェスの実行委員長Linda Pooleさんは「どんなケーキが届くのかと、とても楽しみにしていた。デコレーションはもちろん、クリームやフィリングの味の組み合わせが桜の雰囲気にぴったり」と絶賛する。

 「ここ数年、ウエディングケーキとして同様のデザインで注文を受けることが多かった。今回は桜祭りの関連イベントということで、飾りだけでなくスポンジケーキ自体にも桜の風味を取り入れたかったが、材料の入手が間に合わなくてとても残念。日本では『桜茶』という特別なお茶があると聞いたので、次回レシピに取り入れてみたい」(Estelleさん)。

 バンクーバーから約30キロ南のLadnerから訪れたCathy Willanderさんは「祖父が日本人であるせいか、桜を見ると何か特別な気持ちがわいてくる。来月の桜祭りでは多くの日本の文化に触れるチャンスがあるので、少し遠いがまた足を運びたい。(今回出版された)ガイドブックを片手に満開の桜を楽しみながら、バンクーバーをゆっくりと散策してみたい」と、同フェスへの期待を寄せる。

 バンクーバー桜祭りの開催期間は3月28日~4月24日。市内各地の桜の名所でコンサートや日本文化紹介、ワークショップなどさまざまなイベントが開かれる。ガイドブックは同園のほか、UBC Botanical Garden(UBC植物園、6804 S.W. Marine Drive, Vancouver)、GardenWorks(6250 Lougheed Hwy, Burnaby)などでも販売する。15カナダドル。

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