バンクーバー地元作曲家の祭典「Sonic Boom」開催-日本人作曲家も参加

BC州の作曲家が一堂に集まる音楽の祭典「Sonic Boom 2009」。3月19日~4日間に渡って開催。

BC州の作曲家が一堂に集まる音楽の祭典「Sonic Boom 2009」。3月19日~4日間に渡って開催。

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 バンクーバーの多目的ホール「The Western Front」(303 East 8th Ave., Vancouver)で3月19日から、BC州の作曲家による音楽の祭典「Sonic Boom 2009」が開かれる。BC州を基盤として活躍する作曲家40人が参加、4日間にわたりクラシック、コーラス、ジャズなどさまざまなジャンルの楽曲を演奏。そのうちの一人として日本人作曲家の小林陽太(Yota Kobayashi)さんも参加する。

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 毎年1回開かれる「Sonic Boom」は約20年間続いており、BC州の作曲家たちが作品を発表する場として知られている。今年はComposer in Residence としてUBC教授Stephen Chatmanさんが学生作曲家とともに参加するほか、Ensemble In Residenceとして国際的に活躍する男女12人編成のボーカルグループMusica Intimaを迎える。

  2007年に続き2度目の出演となる小林さんは同22日に出演予定。今回は昨年チェコで行われたエレクトロアコースティック国際コンペティション「Muisica Nova」で1位を受賞したTensho(転生)を演奏する。エレクトロアコースティックなサウンドを数個のスピーカーを駆使して扱い「リアルタイムで空間に音をちりばめる」diffusionというスタイルで演奏。フルート奏者のMark McGregorさんと共演する。

 出演に当たり、小林さんは「Sonic Boomは2回目だが、バンクーバーを拠点に活動しているので、とても楽しみなステージ。バンクーバーの聴衆は新しい音楽や珍しいスタイルの音楽にもとても寛容で演奏しやすい」と話す。

 2000年にカナダに来てから音楽を勉強しはじめたという小林さん。「音楽を勉強していくうちに、どんどん自分でも曲を作りたいという思いが強くなっていった」(小林さん)。音響の専門学校からサイモン・フレーザー大学の作曲課程へと進み、現在はバンクーバーのカレッジで教壇に立ちながら作曲活動を続けている。バンクーバーでの音楽プロジェクトへの参加や映画、ミュージカルのへの作品提供なども数多い。

 「Sonic Boom 2009」は3月19日~22日に開催。開演時間は、19日~21日=19時30分、22日=10時。入場料は、一般=20カナダドル、学生・シニア=10カナダドル。22日10時~13時の学生作曲家によるコンサートは入場無料。チケットは会場のみで販売する。

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